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冷蔵庫に、先日作った「くんの赤紫蘇麹しば漬け」があります。
胡瓜はポリポリ。茄子にはほどよく食感が残り、麹のやさしい甘みと赤紫蘇のまろやかな酸味。
白いごはんとの相性は、すでに確認済みです。
というより、ごはん側から正式な交際の申し込みが来てもおかしくないほど、よく合いました。
しかし、しば漬けの勤務先を白いごはんだけに限定するのは、少々もったいない。
そこで今回は、ツルツル、シコシコ、モチモチの半田そうめんに、赤紫蘇麹しば漬け、納豆、自家製天かす、ちりめん、長ネギ、大葉、温泉たまごを合わせました。
仕上げに使うのは、透明醤油で作った冷たいめんつゆ。
具材をきれいに盛り付けたら、写真を撮ります。
そして撮影が終わったら、ためらわずによく混ぜます。
これは眺める冷麺ではありません。
混ぜて、絡めて、口いっぱいに頬張って完成する和え冷麺です。
半田そうめんは1束125g。
食べる前には「なかなか立派な量ですね」と感じますが、食べ終わる頃には「125gというのは、ずいぶん控えめな数字でしたね」と印象が変わります。
今回作ったのは、よく混ぜて食べる半田そうめんの和え冷麺

最初は「しば漬けと納豆のぶっかけ半田そうめん」を作る予定でした。
ところが実際に盛り付けてみると、具材の種類が思っていた以上に多い。
- くんの赤紫蘇麹しば漬け
- 納豆
- 温泉たまご
- 自家製天かす
- ちりめん
- 長ネギ
- 大葉
ここまで揃うと、つゆをかけて静かにいただくより、全部をよく混ぜて麺に絡めたほうがおいしい。
納豆のねばり、温泉たまごのまろやかさ、天かすの香ばしいコクが、透明醤油のめんつゆと一体になり、半田そうめんを包み込みます。
そこへ、細かく刻んだ赤紫蘇麹しば漬けが加わります。
一口ごとに胡瓜、茄子、大葉、新生姜などが現れ、食感も味わいも少しずつ変化します。
最初はそれぞれ別々の具材ですが、混ぜた瞬間、全員が同じ部署へ異動します。
配属先は「夏の食欲増進課」です。
今回使った自家製しば漬け
赤紫蘇麹と赤紫蘇シロップを使い、茄子、胡瓜、新生姜、大葉を半日漬けて作りました。
胡瓜のポリポリ感と茄子の食感を残しながら、麹の甘みと赤紫蘇のやさしい酸味を楽しめるしば漬けです。
赤紫蘇麹しば漬けと納豆の透明醤油和え冷麺の材料
材料|1人分
- 半田そうめん……1束・125g
- くんの赤紫蘇麹しば漬け……60〜80g
- 納豆……1パック
- 温泉たまご……1個
- 自家製天かす……大さじ2程度
- ちりめん……10〜15g
- 長ネギ……8〜10cm
- 大葉……3〜5枚
- 透明醤油で作った冷たいめんつゆ……100〜120ml
納豆の付属たれは、入れなくても大丈夫です。
しば漬け、ちりめん、透明醤油のめんつゆに塩気があるため、まずは付属たれを使わずに混ぜ、必要であれば少量加えてください。
調味料には全員、発言の機会を与える必要はありません。
ときには付属たれにも、静かに見守ってもらいましょう。
半田そうめんは具だくさんの和え麺やにゅうめんにもおすすめ


一般的なそうめんより太く、冷水で締めるとしっかりとしたコシを楽しめます。
納豆や温泉たまごなど、存在感のある具材と混ぜても麺が負けにくく、一皿で満足感のある冷たい麺料理になります。
透明醤油で作る冷たいめんつゆ
今回の和え冷麺には、透明醤油と無添加だしで作った冷たいめんつゆを使いました。
普通の濃口醤油で作っためんつゆもおいしいのですが、透明醤油を使うと半田そうめんの白さや、大葉の緑、温泉たまごの色をきれいに見せられます。
透明だから味まで薄いわけではありません。
見た目は静かですが、口に入るときちんと醤油です。
透明な会議室で、醤油が普通に仕事をしているようなものです。
作り方と詳しい分量は、こちらの記事で紹介しています。
半田そうめんが美味しすぎた!透明醤油と無添加だしで作る冷たいめんつゆ
今回のように納豆やしば漬け、ちりめんを加える場合は、めんつゆを少し薄めに仕上げるのがおすすめです。
具材から塩気と旨味が加わるため、最初からつゆを濃くすると、混ぜた後に味が強くなりすぎます。
料理の色を生かせる透明醤油
醤油の風味を加えながら、麺や野菜、卵などの色を濃く染めにくいのが透明醤油の魅力です。
冷たいめんつゆのほか、白い煮物、スープ、炊き込みごはん、カルパッチョのソースにも使えます。
作り方
1.透明醤油のめんつゆを冷やしておく
透明醤油とだしでめんつゆを作り、粗熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やします。
麺が冷たくても、つゆが生ぬるいと全体の印象が少しぼやけます。
夏の冷たい麺料理は、麺とつゆの両方が冷えていることが大切です。
できれば食べる数時間前、または前日に作っておくと、当日の作業が楽になります。
2.具材を切る
赤紫蘇麹しば漬けは、5〜8mm角を目安に粗く刻みます。
細かくしすぎると胡瓜や茄子の食感が弱くなってしまうため、少し大きさを残してください。
長ネギは薄い小口切り、大葉は細切りにします。
納豆は、付属たれを加えずに軽く混ぜておきます。
自家製天かす、ちりめん、温泉たまごも用意します。
3.半田そうめんを茹でる
大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、半田そうめんを商品の表示時間どおりに茹でます。
今回使った半田そうめんの茹で時間は4分です。
茹でている途中で麺同士がくっつかないよう、最初に菜箸で軽くほぐします。
ずっと混ぜ続ける必要はありません。
麺にも、自分のペースで茹でられたい時間があります。
4.冷水でもみ洗いし、しっかり水を切る
茹で上がった半田そうめんをザルに上げ、すぐに冷水で洗います。
手でやさしくもみ洗いして表面のぬめりを落とし、最後に氷水でしっかり締めます。
ここで重要なのが、水分をきちんと切ることです。
麺に水が多く残っていると、透明醤油のめんつゆが薄まり、納豆や温泉たまごを混ぜたときに味がぼやけます。
ザルを数回振り、必要であれば清潔な布巾やキッチンペーパーでザルの底の水分を軽く取ります。
5.半田そうめんと具材を盛り付ける
器に水を切った半田そうめんを盛ります。
その上に、赤紫蘇麹しば漬け、納豆、自家製天かす、ちりめん、長ネギ、大葉、温泉たまごを盛り付けます。
具材をそれぞれ分けて盛ると、完成写真が華やかになります。
茶色い納豆、白い長ネギ、緑の大葉、淡いピンク色のしば漬け、中央には温泉たまご。
食べる前だけは、全員が整列しています。
6.透明醤油のめんつゆを注ぎ、よく混ぜる
冷たいめんつゆを器の縁から静かに注ぎます。
最初から多く入れすぎず、まずは100mlほど加え、足りなければ追加します。
写真を撮り終えたら、温泉たまごを崩しながら全体をよく混ぜます。
納豆のねばりと温泉たまごの黄身がめんつゆに溶け、自家製天かすがつゆを吸い込みます。
刻んだしば漬け、ちりめん、大葉、長ネギも麺全体に散らばるように、底から大きく返すように混ぜてください。

よく混ぜると、透明なめんつゆが濃厚な和えだれに変わる
盛り付けた直後は、透明醤油のめんつゆが澄んでいます。
しかし、納豆と温泉たまごを混ぜると、つゆの表情が変わります。
納豆の旨味とねばりが加わり、温泉たまごの黄身が全体をまろやかに包み込みます。
さらに、自家製天かすがめんつゆを吸い、油のコクと香ばしさを加えてくれます。
最初は「冷たいめんつゆ」だったものが、混ぜることで半田そうめんにしっかり絡む濃厚な和えだれへ変化します。
そこへ赤紫蘇麹しば漬けの酸味が入るので、濃厚なのに重たくなりません。
納豆と卵と天かすだけでは、少々話が長くなりそうなところを、赤紫蘇の酸味が「そろそろまとめましょう」と進行してくれます。
ツルツル、シコシコ、モチモチ。そして一口ごとに食感が変わる

全体をよく混ぜ、箸で半田そうめんを持ち上げます。
表面はツルツル。
噛むとシコシコ。
さらに、太めの麺ならではのモチモチとした食感が続きます。
そこへ納豆のねばり、温泉たまごのトロリとした口当たりが加わります。
赤紫蘇麹しば漬けの胡瓜はポリポリ。
茄子はしっとりしながらも、きちんと存在を感じる食感です。
自家製天かすのサクサク、ちりめんの小気味よい歯触り、長ネギと大葉のシャキッとした香味も加わります。
口へ運ぶたびに、箸に絡む具材が変わります。
ある一口には胡瓜が多く、次の一口には納豆とちりめん、その次には温泉たまごをたっぷりまとった麺。
同じ皿の中なのに、一口目と二口目がまったく同じ味になりません。
食卓には一皿しかありませんが、口の中では小鉢料理が何度も開催されています。

赤紫蘇麹しば漬けと納豆がよく合う理由
麹の甘みが納豆の発酵した旨味につながる
赤紫蘇麹しば漬けには、麹由来のやさしい甘みと旨味があります。
同じ発酵食品である納豆と合わせても味が離れにくく、自然につながります。
納豆の風味を隠すのではなく、麹の甘みが全体を丸くまとめてくれます。
赤紫蘇の酸味が後味を軽くする
納豆、温泉たまご、天かすを合わせると、コクのある濃厚な味わいになります。
そこへ赤紫蘇と米酢、梅酢のやさしい酸味が加わることで、後味がさっぱりします。
しば漬けは単なる具材ではなく、和え冷麺全体の味を引き締める調味料のような役割もしています。
刻んだ胡瓜と茄子が麺に絡む
しば漬けを粗く刻むことで、胡瓜や茄子が半田そうめんの間に入り込みます。
麺を啜るたびにポリポリとした食感が加わり、最後まで単調になりません。
自家製天かすが、和え冷麺のコクを支える
今回使った天かすは自家製です。(天ぷら半田そうめんで残った天かすです)

サクサクとした状態では軽快な食感があり、透明醤油のめんつゆを吸うと、今度は香ばしいコクを加えてくれます。
食べ始めと食べ終わりで、役割が変わるのも天かすのおもしろいところです。
最後までサクサク感を残したい場合は、半量だけ最初に盛り付け、残り半量を食べる直前に追加するのがおすすめです。
天かすにも、先発と中継ぎがいます。
おいしく作るポイント
半田そうめんの水分をしっかり切る
今回の料理で最も大切なのが、茹でた半田そうめんの水切りです。
水分が残っていると、めんつゆだけでなく、納豆や温泉たまごを混ぜた後の味まで薄まります。
冷水で締めた後は、ザルをしっかり振って水を切ってください。
しば漬けを細かくしすぎない
麺に絡ませるために刻みますが、みじん切りにする必要はありません。
胡瓜のポリポリ感と茄子の食感を楽しむため、5〜8mm角くらいの粗さを残します。
めんつゆは少しずつ加える
しば漬け、納豆、ちりめんからも塩気と旨味が出ます。
最初からめんつゆを大量に注がず、100mlほど加えて混ぜ、足りなければ追加します。
温泉たまごは食べる直前にのせる
温泉たまごは盛り付けの最後にのせ、食べる直前に崩します。
作ってから時間を置く場合は、麺、つゆ、具材を別々に冷蔵保存し、食べる直前に盛り付けてください。
特に暑い季節は、納豆や温泉たまごを長時間室温に置かず、完成後は早めにいただきます。
透明なめんつゆに使った無添加だし
透明醤油だけでは軽くなりやすいめんつゆに、魚介、昆布、乾燥しいたけなどの旨味を加えられます。
半田そうめんだけでなく、冷たいお吸い物や煮浸しにも使いやすいだしです。
味変するなら
最初は、そのままよく混ぜて食べるのがおすすめです。
途中で味を変えたい場合は、次の薬味がよく合います。
- 粉唐辛子
- 七味唐辛子
- 練りからし
- すり胡麻
- 刻み海苔
- ラー油をほんの少し
特に練りからしは、納豆、温泉たまご、しば漬けのすべてによくなじみます。
辛味を加える場合も、一度に大量投入せず、器の端に少量置いて少しずつ混ぜてください。
味変は転職ではなく、部署異動くらいがちょうどよいのです。
ソムリエのひとこと
納豆、しば漬け、ちりめん、温泉たまごと、旨味のある食材が重なる和え冷麺です。
ワインを合わせるなら、香りや樽の風味が強すぎない、すっきりとした辛口の白ワインがおすすめです。
例えば、冷やした甲州。
穏やかな柑橘の香りと繊細な酸味が、透明醤油のめんつゆや赤紫蘇の酸味、大葉の香りを邪魔せずに寄り添います。
軽快な酸味を持つミュスカデも、ちりめんの海の旨味や長ネギの爽やかさと合わせやすいタイプです。
ただし、朝ごはんや昼ごはんに食べるなら、よく冷えた麦茶で十分です。
ソムリエがワインをすすめた直後に麦茶を推薦しておりますが、生活というのは、だいたいそういうものです。
半田そうめん1束125gが、あっという間に空っぽに
全体をよく混ぜて食べてみると、ツルツル、シコシコ、モチモチの半田そうめんに、さまざまな食感と味わいが絡みます。
胡瓜のポリポリ。
茄子のしっとり。
納豆のねばねば。
温泉たまごのトロトロ。
天かすのサクサク。
ちりめんの旨味と、大葉、長ネギの爽やかな香り。
擬音だけで、ちょっとした打楽器隊が編成できそうです。
一口ごとに異なる具材が入ってくるため、最後まで食べ飽きません。
半田そうめんは1束125gありますが、気がつけば皿は空っぽ。
どうやら今回も、胃袋の中では125gを「一束」ではなく「一瞬」と数えていたようです。

まとめ|赤紫蘇麹しば漬けは、ごはんだけでなく半田そうめんにも合う
くんの赤紫蘇麹しば漬けと納豆を使い、透明醤油のめんつゆで食べる半田そうめんの和え冷麺を作りました。
赤紫蘇麹しば漬けのポリポリとした食感とやさしい酸味が、納豆、温泉たまご、天かすの濃厚な味わいを軽やかにまとめてくれます。
そこへ、ちりめんの旨味、長ネギと大葉の香りが加わり、一口ごとに違う味と食感を楽しめました。
透明醤油で作っためんつゆを使うことで、半田そうめんの白さや具材の色もきれいに残ります。
食べ方は簡単です。
きれいに盛り付けて写真を撮ったら、あとは遠慮なく混ぜてください。
納豆も、温泉たまごも、しば漬けも、天かすも、半田そうめんにしっかり絡めていただきます。
赤紫蘇麹しば漬けが冷蔵庫にある方は、白いごはんの次に、ぜひ半田そうめんと合わせてみてください。
なお、1束125gは決して少量ではありません。
それでも皿がすぐ空になる件については、現在も調査中です。

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