🫕バーニャカウダソース|にんにくを牛乳で煮る、やさしい香りの温製ソース

にんにくを牛乳で煮る理由|匂いと辛味がやさしくなる仕組み

にんにくを牛乳でじっくり煮ることで、驚くほどやさしい香りに。
アンチョビの塩味とオリーブオイルのコクが溶け合う、
“野菜を主役にする”ためのイタリアンの魔法ソースです。

理由①|にんにくの匂いが和らぐ

にんにく特有の強い匂いは、加熱によって生じる硫黄化合物によるもの。
牛乳に含まれるたんぱく質と脂肪分がそれらを包み込み、匂いを穏やかにしてくれます。
水で煮るよりも、香りが尖らず、甘みが引き立つのが特徴です。

理由②|辛味が丸くなり、甘さが出る

にんにくの辛味成分は、低温でゆっくり加熱することで分解が進みます。
牛乳で煮ることで温度が安定し、焦げや急激な加熱を防げるため、
辛味が消え、ほくっとした甘さが引き出されます。

理由③|オイルとの乳化がなめらかになる

下処理したにんにくは、オリーブオイルと合わせたときの乳化が非常にスムーズ。
結果として、口当たりが軽く、後味の重さが残らないソースになります。
これが、バーニャカウダを「たくさん野菜が食べられるソース」にしている理由です。

牛乳で煮ると何が変わる?オイル煮との違い

結論から言うと、
牛乳で煮たにんにくは「やさしく、軽やか」、
オイル煮は「濃厚で力強い」仕上がりになります。
例えるなら、前者は白シャツ、後者は革ジャン。
どちらが悪いわけではなく、着ていく場所が違うだけです。

牛乳で煮る場合の特徴

牛乳で煮ることで、にんにくの強い匂いと辛味が和らぎ、
甘みとコクだけが残るのが最大の特徴です。
後味が軽く、乳化もしやすいため、
気づいたら野菜がどんどん減っている——
そんなバーニャカウダに向いています。

オイル煮の場合の特徴

オリーブオイルだけで煮たにんにくは、
香りがダイレクトに立ち、味わいは濃厚。
パンやパスタ、肉料理など、
「今日はにんにくを食べる日だ」と決めた夜に向いています。

バーニャカウダに向いているのはどちら?

バーニャカウダの目的が
「野菜を主役に、たっぷり楽しむ」なら、
牛乳で煮る方法が向いています。
一方で、にんにく感をしっかり出したい場合は、
オイル煮を選ぶのも、正しい選択です。

🧑‍🍳 ※このソースを作る前に、
「まずは、どんな方向の味なのか知りたい」と思う方へ。

これは、
にんにくを牛乳で煮る“やさしい考え方”を、
すでにひとつの答えにしてくれている味
です。

くんのレシピと、
目指している方向はほぼ同じ。

台所に立つ前の“入口”として、
こういう選択もありだと思っています。

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我が家で使っているアンチョビ(銀座時代から変わらない一本)

うちで使っているアンチョビは、
銀座でイタリアンのお店をやっていた頃から、ずっとこれ。
使っているのは
スカーリアさんの
アンチョビフィレ(瓶)。

塩気が尖らず、
溶かすとすっとソースに溶け込む。

前に出すぎず、
でも「ちゃんとアンチョビだな」と分かる輪郭があります。
例えるなら、
銀座の厨房で静かに仕事をしている、無口だけど腕の立つ先輩。

派手さはないけれど、
「今日もこの人がいれば大丈夫」
そう思わせてくれる存在です。
はじめてバーニャカウダを作る方ほど、
アンチョビ選びで失敗してほしくない。

迷ったら、
銀座で使われ続けていた一本を選んでください。

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🥣 材料(作りやすい分量)

材料分量
にんにく200g
牛乳200ml(煮る用)+仕上げ用に少量
スカーリアさんアンチョビフィレ1瓶(約80g)
オリーブオイル200ml
白ワイン大さじ1
黒こしょう少々

🍳 作り方

  1. にんにくを牛乳で煮る(臭み取り)
     にんにくの皮をむき、芯を取り除く。
     小鍋ににんにくと牛乳(100ml)を入れ、弱火で15〜20分ゆっくり煮る。
     牛乳がにんにくの臭みを吸い、まろやかで甘い香りに変わります。
     ※吹きこぼれ注意。沸騰させず“フツフツ”をキープ。
  2. アンチョビとオイルを合わせる
     別の鍋にオリーブオイル・白ワイン・アンチョビを入れ、弱火でゆっくり溶かす。
     アンチョビが完全に崩れ、香りが立ったら火を止める。
  3. 乳化と仕上げ(ハンドブレンダー)
     ①のにんにく(もったいないけど煮た牛乳は捨てます)②のオイルをブレンダー容器に入れる。
     ハンドブレンダーでなめらかになるまで撹拌。
     味を見て、濃度が硬い場合は少量の牛乳を加えて調整。
  4. 仕上げと提供
     器に盛り、黒こしょうをひとふり。
     温野菜・バゲット・魚介のグリルに添えて。
仕上げの乳化は、バーニャカウダの口当たりを左右する大事な工程。
我が家では、ブラウンのハンドブレンダーを使っています。
軽くて扱いやすく、少量でもしっかり攪拌できるので、
このレシピの分量感にちょうどいい一台。
使い終わった後も、洗いやすくお手入れが簡単なのが気に入っています。
なめらかさを安定させたい方には、あると心強い道具です。

にんにくを牛乳で煮るときに大切なのは、「沸かさない」「焦がさない」「慌てない」。

この工程にちょうどいいのが、
マイヤーの16cmディープパン。
鍋底が厚く、牛乳を弱火で「フツフツ」保ちやすいので、
にんにくの香りをやさしく引き出せます。

初めて作る方ほど、失敗しにくい鍋です。

結果として、
匂いはやさしく、辛味は丸く。
バーニャカウダ向きのにんにくに仕上がります。


🍷 ソムリエのひとこと

まろやかな乳化ソースには、ミネラル感のある白がよく合います。
おすすめはガヴィ(伊ピエモンテ)やマコン・ヴィラージュ(仏ブルゴーニュ)
ワインの酸が乳製品のコクを引き締め、余韻を長くしてくれます。


💡アレンジのヒント

  • 味噌を小さじ1/2加えると「和バーニャカウダ」に。
  • レモン汁を少し加えると、魚介にも合う爽やかな味に。
  • 豆乳に置き換えれば、軽やかでヘルシーなソースに。

🥦 おすすめの野菜

温野菜冷製にもおすすめ
カリフラワー・ブロッコリー・ジャガイモ・アスパラパプリカ・セロリ・キュウリ・トマト

🧊 保存方法

冷ましてから密閉容器に入れ、冷蔵で3日間保存可能。
使うときは湯煎で温め、分離した場合は再度ブレンダーで軽く乳化を。


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