半田そうめんを食べました
いえ、正確には「半田そうめんに驚かされました」。
ツルツル、シコシコ、そしてモチモチ。
普通のそうめんだと思って箸を入れたところ、向こうから少し強めの握手を求められたような食感です。
今回食べたのは、徳島県の名産「半田手のべそうめん」。
一般的なそうめんよりも太く、細いうどんにも見えますが、口に入れるとしっかりそうめん。けれども、噛み応えはかなり頼もしい。
見た目は涼しげですが、食べ応えについては夏休みを取る気がないようです。
そして今回は、この白く美しい麺を生かすために、透明醤油と国産素材の無添加だしを使って、透き通った冷たいめんつゆを作りました。
見た目は静か。味わいはにぎやか。
暑い日に食べるつもりで作ったのですが、暑くなくても食べたくなる一杯になりました。
半田そうめんとは?普通のそうめんとの違い

半田そうめんの大きな特徴は、なんといっても麺の太さとコシです。
一般的なそうめんは、細くて繊細。喉を静かに通り過ぎていく印象があります。
一方、半田そうめんは少し太めで、一本一本に存在感があります。
冷水でしっかり締めると、表面はツルツル。噛めばシコシコ。その奥から、モチッとした食感が出てきます。
そうめん界の中では、かなり足腰が強いタイプです。
今回いただいた竹田製粉製麺工場の「半田手のべ」は、一束125g。
普通のそうめんより少し多めに感じますが、ツルツルと食べ進めていると、気づいたときには器が空になっています。
125gという数字は、食べる前には少し立派。食べ終わった後には、実に控えめです。
白い半田そうめんには、透明のめんつゆを合わせたい
半田そうめんを茹でて冷水に取ると、麺が乳白色に輝きます。
この美しさを、そのまま器の中でも楽しみたい。
そこで使ったのが、フンドーダイの透明醤油です。
醤油の香りと旨味はありながら、色はほぼ透明。料理を茶色く染めずに、醤油らしい味わいを加えられます。
白い食材、淡い色のスープ、冷製料理など、素材の色を生かしたいときにとても便利な調味料です。
透明醤油を初めて見た人は、たいてい少し疑います。
「本当に醤油なのか」と。
しかし、口に入れればきちんと醤油です。人は見た目では判断できないと言いますが、調味料についても同様でした。
国産素材の無添加だしで、透明なのに旨味はしっかり
透明醤油に合わせたのは、写真の「自然の恵みだし 無添加プレミアム」です。

原材料には、カタクチイワシ、かつお、昆布、原木乾燥しいたけ、無臭にんにくといった国産素材が使われています。
魚介の旨味に昆布のまろやかさ、干ししいたけの奥行きが加わり、さらににんにくが味の土台を支えてくれます。
にんにくと聞くと、少し身構えるかもしれません。
しかし、前に出てくるというより、後ろから静かに支える役割。記念写真では端にいるのに、実は会計を全部まとめてくれている人のような存在です。
透明醤油だけでは軽くなりやすいめんつゆに、このだしを合わせることで、見た目以上にしっかりとした旨味が生まれました。
透明醤油と無添加だしの冷たいめんつゆ

今回は、半田そうめんの味を邪魔しないよう、ややすっきりとしためんつゆに仕上げました。
以下は、家庭で再現しやすい分量の目安です。
材料|2人分
- 水……400ml
- 自然の恵みだし……小さじ2程度
- 透明醤油……大さじ3〜4
- みりん……大さじ1〜2
- 砂糖……お好みで少々
作り方
- 鍋に水とだしを入れ、弱火にかけます。
- 沸騰直前で火を弱め、数分加熱して旨味を引き出します。
- 透明醤油とみりんを加え、味を調えます。
- ひと煮立ちさせたら火を止め、粗熱を取ります。
- 冷蔵庫でしっかり冷やして完成です。
より澄んだめんつゆにしたい場合は、出来上がったつゆを細かいザルやキッチンペーパーで濾すと、粉末だしの細かな粒子が取れて、さらに透明感が増します。
ただし、家庭料理ですから、少しくらい濁っていても問題ありません。
味がおいしければ、それは「濁り」ではなく「旨味の気配」です。
半田そうめんのおいしい茹で方

半田そうめんは一般的なそうめんより太いため、短時間で慌てて引き上げると、中心に粉っぽさが残ることがあります。
商品に記載された茹で時間を守り、たっぷりのお湯で茹でるのが基本です。
1.大きめの鍋でたっぷりのお湯を沸かす
麺が鍋の中で自由に泳げるくらいの湯量を用意します。
お湯が少ないと麺同士がくっつきやすく、温度も下がりやすくなります。
2.麺を入れたら、すぐにほぐす
半田そうめんを入れたら、菜箸で軽くほぐします。
無理にかき混ぜ続ける必要はありません。麺にも一人になりたい時間があります。
3.吹きこぼれそうになったら火加減を調整する
差し水をする方法もありますが、火を少し弱めて沸騰を維持すれば大丈夫です。
4.茹で上がったら冷水でもみ洗いする
ザルに上げたら、すぐに冷水へ。
麺の表面についたぬめりを、手でやさしくもみ洗いします。
ここを丁寧に行うことで、半田そうめんのツルツル感が際立ちます。
5.最後に氷水でキュッと締める
しっかり冷やすことで、麺のコシが強くなります。
写真のように氷を入れた器に盛り付ければ、食卓も一気に夏らしくなります。
薬味は少しずつ用意すると、そうめんが長く楽しい



今回は、きゅうりや薬味を数種類用意して、少しずつ味を変えながら楽しみました。
半田そうめんは麺自体に存在感があるため、薬味を加えても負けません。
おすすめの薬味はこちらです。
- 千切りきゅうり
- おろししょうが
- みょうが
- 大葉
- 刻みねぎ
- 白ごま
- 天かす
- 海苔
- すだちやレモン
最初は何も入れず、透明めんつゆと半田そうめんだけで。
次にしょうが、きゅうり、大葉などを少しずつ加えていくと、一食の中で何度も表情が変わります。
薬味を小皿に並べると、食卓も華やかになります。
そうめんは簡単な料理と思われがちですが、小皿が増えた瞬間に「本日の麺料理」という少し立派な顔をし始めます。
器はガラスの器に盛り付けると涼しげに見えますね。
透明醤油は、そうめん以外にも使えます
透明醤油は、今回のめんつゆだけでなく、さまざまな料理に使えます。
- 白身魚のカルパッチョ
- 冷製茶碗蒸し
- 白い炊き込みご飯
- 浅漬け
- 冷製パスタ
- 白い煮物
- 野菜のマリネ
普通の醤油を使うと茶色くなってしまう料理でも、透明醤油なら素材本来の色を残せます。
特に、夏の冷たい料理やガラスの器を使った盛り付けとは相性抜群です。
味は和風なのに、見た目はどこか洋風。
料理人としては、この少しだけ話が食い違っている感じが、とても面白い調味料です。

ソムリエのひとこと|半田そうめんに合わせるワイン
透明醤油と魚介だしで作る冷たいめんつゆには、香りが強すぎず、酸味のきれいな白ワインがよく合います。
おすすめは、甲州、ミュスカデ、ヴェルディッキオなど。
甲州の穏やかな香りとほのかな苦味は、だしや透明醤油の繊細な味わいを邪魔しません。
ヴェルディッキオなら、魚介だしの旨味や薬味の爽やかさに寄り添いながら、半田そうめんのしっかりした食感も受け止めてくれます。
もう少し気軽に合わせるなら、辛口のスパークリングワインもおすすめです。
ただし、昼から飲む場合は注意が必要です。
そうめんは軽く見えます。泡も軽く見えます。しかし、休日の午後は思っているより簡単に終わります。
まとめ|半田そうめんは、そうめんのつもりで食べると驚きます
竹田製粉製麺工場の半田手のべそうめん。
ツルツルとした喉越し、シコシコとしたコシ、そして噛むほどに感じるモチッとした食感。
一般的な細いそうめんとは違う、しっかりとした食べ応えがありました。
そこへ、透明醤油と国産素材の無添加だしで作った冷たいめんつゆ。
白い麺を美しく見せながら、魚介、昆布、しいたけの旨味をきちんと味わえます。
見た目は透明なのに、味は決して薄くありません。
むしろ、静かに見えて話し始めると情報量が多い。そんなめんつゆです。
半田そうめんは、暑い日の昼ごはんにはもちろん、薬味をたっぷり用意すれば、休日のちょっとしたごちそうにもなります。
そうめんは夏だけのものと思っていましたが、このコシと食べ応えなら、通年雇用でもよさそうです。

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