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  • 白ソーセージとヴァイツェンで味わうバイエルン流の朝ごはん|ソムリエが綴る食卓の物語

    ◉白ソーセージのグリルと茄子とズッキーニのアンチョビローズマリーソテー粒マスタード添え

    ◉パプリカとブロッコリーとパールモッツァレラの味噌ドレッシングサラダ カカオニブとトリュフを散らして

    ◉胡瓜とキウイとタコのミントすだちマリネ

    ◉トマトとディルの赤ワインビネガーマリネ

    ◉エルディンガー・ヴァイツェン

    本日の主役は「ヴァイスヴルスト」。

    保存料を使わない伝統製法ゆえに「午前中に食べる」ことが習わしとなった、バイエルン地方の白ソーセージです。

    現地では白ビールとともに楽しむのが常。

    というわけで今朝は、同郷の エルディンガー・ヴァイツェンをグラスに。

    ふわりと立ちのぼるバナナやクローブの香りが、ソーセージのやさしい旨みを包み込む瞬間――「ああ、文化って理にかなっている」としみじみ思わされます。

    ローズマリー香るズッキーニと茄子は、白ソーセージの舞台をそっと支える名バイプレーヤー。

    味噌ドレッシングにカカオニブとトリュフを削ったサラダは、朝から“いたずら心”をのぞかせます。

    すだちとミントで仕上げたタコとキウイのマリネは、まるで海と果樹園の出会い。

    最後に赤ワインビネガーで締めたトマトのマリネが、食卓に赤いアクセントを添えます。

    朝食なのに「晩餐」のよう。

    でも、それを許してくれるのが食卓の魔法です。

    白ソーセージのグリルと野菜ソテー

    白ソーセージ … 2本 ズッキーニ … 1/2本(輪切り) 茄子 … 1本(厚めの輪切り) アンチョビフィレ … 2枚 ローズマリー … 1枝 オリーブオイル … 大さじ1 粒マスタード … 適量

    作り方

    フライパンで白ソーセージを弱火でじっくり焼き、軽く焼き色をつける。 別のフライパンにオリーブオイルを熱し、アンチョビとローズマリーを香りが立つまで炒める。 ズッキーニと茄子を加えてソテーし、白ソーセージと一緒に盛り付ける。粒マスタードを添える。

    味噌ドレッシングサラダ

    ブロッコリー … 小房6つ(軽く茹でる) パプリカ(黄) … 1/2個(細切り) グリーンリーフ … 適量 パールモッツァレラ … 8〜10個 カカオニブ … 小さじ1 トリュフ … 少々(削る)

    ドレッシング

    味噌 … 小さじ2 酢 … 大さじ1 オリーブオイル … 大さじ2 トリュフゼスト味… 小さじ0.5

    作り方

    ドレッシングを混ぜ合わせる。 野菜とモッツァレラをボウルに盛り、ドレッシングを和える。 仕上げにカカオニブとトリュフを散らす。

    タコとキウイのミントすだちマリネ

    茹でタコ … 80g(一口大に切る) 胡瓜 … 1本(細切り) キウイ … 1個(角切り) すだち … 1個(果汁を絞る) ミントの葉 … 数枚 塩 … 少々 オリーブオイル … 小さじ2

    作り方

    タコ、胡瓜、キウイをボウルに入れる。 すだち果汁、オリーブオイル、塩を加えて軽く和える。 ミントを添えて器に盛る。

    トマトとディルの赤ワインビネガーマリネ

    トマト … 2個(くし形に切る) ディル … 少々 赤ワインビネガー … 小さじ2 オリーブオイル … 小さじ2 塩 … 少々

    作り方

    ボウルに赤ワインビネガー、オリーブオイル、塩を混ぜる。 トマトを加えて和え、ディルを散らす。

    「午前中に食べる白ソーセージ」に「朝からヴァイツェン」。

    一見ユニークですが、実はとても合理的。ソーセージの柔らかい旨みと、ビールのフルーティな香りが寄り添う瞬間は、文化の結晶のようです。

    もちろんワインでも素晴らしいペアリングが楽しめます。

    白ソーセージ × ドイツ・リースリング

    サラダ × 樽熟シャルドネ

    タコキウイマリネ × シャンパーニュ

    トマトマリネ × プロヴァンスのロゼ

    朝のひとときを「旅の食卓」に変えてくれる組み合わせです。

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    午前中にしか味わえないソーセージ、そして朝から立ちのぼるビールの泡。

    それは「一日の始まり」を祝福するための、小さな儀式のようです。

    食卓は国境を越え、文化を結ぶ。

    今日もまた、旅するような朝をどうぞ。

    🐕‍🦺公園に着いたら“少年”に戻る犬

    10歳半。人間で言えばすっかりベテランの年齢のぶーちゃん。

    朝、布団の上で寝ぼけ眼をしている姿は「今日はお散歩、ちょっと遠慮しておきます」とでも言いたげです。

    その気持ち、よくわかります。人間だって月曜の朝はベッドから出たくないものですから。

    ところが、公園に一歩足を踏み入れた瞬間。

    目の輝きが変わるんです。

    「さっきまでのぐずぐずモードはどこへ?」と聞きたくなるほど。

    階段を見ればスプリンターのように駆け上がり、広場を見れば少年のように走り回る。

    そのはしゃぎっぷりに、思わずこちらも笑ってしまいます。

    毎朝繰り返されるこの変身劇。

    気分が乗らない日でも、公園に着けばテンションが上がる。

    ――これは犬も人も、あまり変わらないのかもしれません。

    「結局、やると決めたら楽しめる」

    ぶーちゃんの姿から、そんな人生訓を毎日もらっている気がします。

    白ソーセージ ドイツ風ソーセージ ミュンヘン ヴァイスヴルスト

    スカーリアさんのアンチョビ

    ガルシア エキストラバージン オリーブオイル 1000ml ペット オリーブ農家がつくる オリーブ油 スペイン産 大容量 1L

    マイユ 粒マスタード

    シェフズチョイス オーガニックローカカオニブ 有機JAS

    トリュフゼスト

    赤ワインビネガー

    溶岩プレート

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  • ソムリエが作る夏の朝ごはん|ゴーヤ・干し湯葉・干しタケノコで楽しむ滋味とワインペアリング

    ●ゴーヤと干し湯葉とキクラゲとちりめんのナンプラーレモン炒め

    ●にんじんのガレット

    ●イワシと新生姜の梅煮

    ●大葉と大和芋の卵焼き

    ●干しタケノコの炊き込みご飯(醤油味・おこげ香ばしく)

    ● 椎茸の味噌汁

    おはようございます。今朝の食卓も、季節の移ろいを感じさせる一皿たちが並びました。

    まず目を引くのは、緑のアクセント・ゴーヤの炒め物。苦味を和らげるひと工夫として、軽くボイルしてから炒めてあります。干し湯葉の旨味とちりめんの塩気、キクラゲの食感が加わり、夏の朝らしい清々しさを感じます。

    そして人参のガレット。細切りにした人参をじっくり焼き上げ、岩塩だけで仕上げた潔さ。甘みと香ばしさが際立ち、口に運ぶたびに「野菜はこんなに力強いのか」と感じさせます。

    魚料理は、イワシと新生姜の梅煮。脂の乗ったイワシに、梅の酸味と生姜の爽やかさ。夏バテ気味の体に心地よく染みわたります。

    さらに、食感が残るほどの大和芋を刻み込んだ卵焼き。大葉の香りがふわりと広がり、朝の目覚めを爽やかに演出します。

    最後に、醤油の香りが立つ干しタケノコの炊き込みご飯。香ばしいおこげと椎茸の味噌汁で、朝の食卓は完成です。

    滋味深さのなかに遊び心も感じられる、そんな献立になりました。

    ゴーヤと干し湯葉とキクラゲとちりめんのナンプラーレモン炒め

    材料(2人分)

    ゴーヤ … 1/2本 干し湯葉 … 20g(乾燥状態) キクラゲ(乾燥) … 5g ちりめんじゃこ … 大さじ2 ナンプラー … 小さじ2 レモン汁 … 小さじ2 ごま油 … 小さじ1 鰹節…適量

    作り方

    ゴーヤは薄切りにし、塩少々をふって2分ボイルする。 干し湯葉とキクラゲを戻して切る。 フライパンにごま油を熱し、湯葉・キクラゲ・ちりめんを炒める。 ゴーヤを加え、ナンプラーとレモン汁で仕上げる。最後に鰹節をふりかける。

    にんじんのガレット

    材料(2人分)

    にんじん … 2本(約200g) 片栗粉 … 小さじ2 塩 … 少々 岩塩 … 仕上げ用

    作り方

    にんじんは千切りにする。 ボウルににんじん・片栗粉・塩を入れて混ぜる。 フライパンに油を熱し、にんじんを広げて押し付けるように焼く。 両面をこんがり焼き、仕上げに岩塩を振る。

    イワシと新生姜の梅煮

    材料(2人分)

    イワシ … 4尾 梅干し … 2個 新生姜 … 30g 醤油 … 大さじ2 酒 … 大さじ2 みりん … 大さじ2 水 … 200ml

    作り方

    イワシは頭と内臓を取って洗う。 新生姜は千切りにする。 鍋に水・酒・みりん・醤油・梅干し・生姜を入れて煮立てる。 イワシを加え、落とし蓋をして中火で煮含める。

    大葉と大和芋の卵焼き

    材料(2人分)

    卵 … 3個 大和芋 … 50g 大葉 … 4枚 出汁 … 大さじ2 醤油 … 小さじ1/2 油 … 適量

    作り方

    大和芋は粗みじん切り、大葉は細かく刻む。 卵を溶き、出汁・醤油・具材を加えて混ぜる。 卵焼き器に油を熱し、数回に分けて巻きながら焼く。

    干しタケノコとオーツ麦の炊き込みご飯

    材料(2人分)

    米 … 1合 オーツ麦1合 干しタケノコ … 40g 干し椎茸 … 2枚 出汁 … 400ml 醤油 … 大さじ2 みりん … 大さじ1

    作り方

    干しタケノコと干し椎茸を戻し、薄切りにする。 炊飯器にオーツ麦・米・出汁・醤油・みりんを入れ、具材をのせる。 通常炊飯し、蒸らして混ぜる。

    干し椎茸とキクラゲのお味噌汁

    材料(2人分)

    干し椎茸 … 2枚 キクラゲ(乾燥) … 5g 出汁 … 400ml 味噌 … 大さじ2

    作り方

    椎茸・キクラゲを戻して切る。 出汁で煮て火を止め、味噌を溶き入れる。

    「苦味・甘味・酸味・旨味」、そして「香ばしさ」。

    今日の献立には、ワインの要素をすべて思わせる要素が詰まっています。

    ゴーヤの苦味は赤ワインのタンニンに、にんじんの甘味は果実味に、梅煮の酸味はワインの酸に通じます。炊き込みご飯のおこげは熟成した樽香に重なります。

    食卓の小宇宙のような一膳でした。

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    ゴーヤ炒めと好相性。アルヴァリーニョ種独特の高貴さながら、伸びやかで快適、親しみやすい白ワインが苦味をやわらげる。

    ● アルザス・リースリング(フランス)  このワインを京橋ワインショップで見る

    にんじんガレットの甘みを酸で引き締める。

    ● 梅酒スパークリング  この梅酒をAmazonで見る

    イワシの梅煮と梅の酸味が響き合う。

    ●サンセール・ブラン(ロワール) このワインを京橋ワインショップで見る 

    大葉の香りをワインのハーブ香が包み込む。

    ● 熟成純米酒  福光屋 長期熟成 純米酒 百々登勢五年 [ 日本酒 石川県 720 ] [ギフトBox入り]

    干しタケノコご飯とお味噌汁の旨味に寄り添う。

    今朝の食卓は「乾物の滋味」と「夏野菜の清涼感」が調和した一膳でした。

    食べ終えた後に感じるのは、軽やかな満足感と、次の一日の活力。

    朝ごはんこそ、日々の暮らしを支える最高のペアリングかもしれません。

    ――今日も、食卓から物語が始まります。

    階段を登りきったその先で、ぶーちゃんがこちらを振り返ります。

    目はキラキラ、舌をぺろり。

    「ほらほら、遅いよ! こっちこっち!」

    そんな声が聞こえてきそうです。

    10歳半。人間で言えば立派なベテラン世代ですが、階段を見ると気持ちは少年に逆戻り。

    勢いよく駆け上がったあとには、このドヤ顔。

    「どう? まだまだ若いでしょ?」とでも言いたげです。

    こちらはというと、息を切らしながら後を追うばかり。

    「いや、元気なのはありがたいんだけどね……」と苦笑いするのが毎朝のお決まり。

    でも、そんなぶーちゃんの姿を見ていると、不思議と心が軽くなるんです。

    ――階段を駆け上がるたびに、歳を重ねてもなお前向きでいられることを、彼は体現しているのかもしれません。

    プレート皿 ワンプレート皿 高取焼 高取焼き

    [ イーオロシー ] 中国産 乾燥きくらげ 黒木耳 黒きくらげ (200g)

    [ イーオロシー ] 国産 甚兵衛はんの平湯葉

    オーサワジャパン 音戸ちりめん【ハヤシ食品工業】

    ユウキ ラヨン・ナンプラー

    中村食品産業 感動の未粉つぶ片栗粉 200g 2袋セット

    白松 ヒマラヤピンク岩塩500g

    自然農法梅干【紀和の里梅】<つぶれ> 500g ※無農薬無化学肥料栽培・伝統製法

    キッコーマン 特選丸大豆醤油 1.8Lペット

    福咲新堂 特選だし 完全無添加 高級あご入り だし粉末 国産素材 カルシウム EPA DHA オメガ3脂肪酸 (200, 和風だし)

    味源 オーツ麦ご飯

    干しシイタケ[ イーオロシー ] 中国産 椎茸 小丸 足切 どんこ (150g)

    山高味噌 ヤマタカ 匠御膳 天然醸造みそ

  • 「ソムリエが作る和洋折衷の朝ごはん|青茄子・大和芋・がごめ昆布のレシピとワイン提案」

    ●青茄子と蒸し鶏のポン酢炒め物 鰹節を散らして

    ●マッシュルームと千切りじゃがいものアンチョビバター醤油炒め、ちりめんじゃこと共に

    ●大和芋の出汁醤油とろろ芋、大葉をたっぷり

    ●がごめ昆布とワカメのフォー風スープ

    ●オーツ麦ごはん

    朝ごはんは、心の背筋を伸ばしてくれるひとときです。

    今朝の食卓には、青茄子の淡い緑が器にやさしく映え、蒸し鶏の柔らかな旨味と鰹節の香りがふわりと立ちのぼりました。

    マッシュルームとじゃがいもはアンチョビとバター醤油で炒めて、ちりめんじゃこを散らす。小さな魚の塩気が、まるでオーケストラの最後のシンバルのように料理を引き締めます。

    大和芋は出汁醤油でとろりと仕立て、大葉をたっぷり混ぜ込む。しゃきっとした青葉の香りと芋の粘りは、まさに滋味。

    そして、がごめ昆布とワカメで仕立てたフォー風スープ。とろみが胃袋をやさしく包み、オーツ麦ごはんを受け入れる舞台を整えます。

    食べながら、「今日も一日、丁寧に」と静かに心に誓う。そんな朝でした。

    青茄子と蒸し鶏のポン酢炒め 鰹節を散らして

    材料(2人分)

    青茄子 … 1本 鶏むね肉(蒸したもの)… 100g 塩 … 少々 片栗粉 … 小さじ2 ポン酢 … 大さじ2 鰹節 … 適量

    作り方

    青茄子を細切りにして塩を軽く振り、10分置いて水分を拭き取る。 片栗粉をまぶして熱湯でボイルし、とろみの膜をつける。 蒸し鶏を割いて加え、ポン酢でさっと炒める。 器に盛り、鰹節を散らす。

    マッシュルームと千切りじゃがいものアンチョビバター醤油炒め

    材料(2人分)

    マッシュルーム … 6個 じゃがいも … 中1個 バター … 10g アンチョビフィレ … 2枚 醤油 … 小さじ1 ちりめんじゃこ … 大さじ2

    作り方

    じゃがいもを千切りにして水にさらす。 バターでマッシュルームとじゃがいもを炒め、アンチョビを崩しながら加える。 醤油を加えて香ばしく仕上げ、ちりめんじゃこを散らす。

    大和芋の出汁醤油とろろ、大葉たっぷり

    材料(2人分)

    大和芋 … 200g 出汁 … 50ml 醤油 … 小さじ2 大葉 … 5枚

    作り方

    大和芋をすりおろす。 出汁と醤油を加えてのばす。 千切りにした大葉を混ぜ込む。

    がごめ昆布とワカメのフォー風スープ

    材料(2人分)

    がごめ昆布(乾燥)… 5g 乾燥ワカメ … 大さじ2 鶏ガラスープ … 400ml ナンプラー … 小さじ1 塩 … 少々

    フォースープの素…小さじ1

    作り方

    がごめ昆布とワカメを戻しておく。 鶏ガラスープを温め、昆布とワカメを加える。 ナンプラーと塩で調味する。

    青茄子のとろりとした舌触りに、ポン酢の酸が軽やかに寄り添います。ここに合うのは、香り高くも優しい酸を持った白ワイン。マッシュルームとアンチョビの深みには、少し塩気を帯びたミネラル感のあるワインがぴたりと寄り添います。

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    青茄子とポン酢の軽快さに寄り添う透明感のある酸。

    👉ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノこのワインを京橋ワインショップで見る

    ハーブ香とミネラル感が大和芋と大葉にぴったり。

    👉マコン・ヴィラージュ(ブルゴーニュ・シャルドネ)マコンヴィラージュをワインショップソムリエで見る

    マッシュルームの旨味とバターのコクを柔らかく包み込む。

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    朝の食卓に赤の軽やかさを。ちりめんじゃこと相性抜群。

    今朝の食卓は、野菜と発酵の知恵が織りなす和洋折衷。

    青茄子の淡さ、大和芋の滋味、昆布のぬめり、そしてマッシュルームの深み。

    ひと皿ごとに、小さな物語がありました。

    朝ごはんは「食べる瞑想」なのかもしれません。

    10歳半になったぶーちゃん。

    朝起きたばかりのときは、目をしょぼしょぼさせてこちらをチラリ。

    「散歩? ……今日は遠慮しておきます」

    そんなふうに聞こえてくる表情で、布団からなかなか出てきません。

    まるで“朝が苦手なサラリーマン”のようです。

    ところが、大好きな公園に着いた瞬間。

    ガラリと態度が変わります。

    瞳はキラキラ、地面を蹴ってダッシュ、さらに階段を見つければ迷わず駆け上がる。

    さっきまでの“低血圧モード”はどこへ行ったのか、まるで少年のようなはしゃぎっぷりです。

    「おいおい、さっきまで“今日は無理”って顔してたのは誰?」

    毎朝、そうツッコミを入れるのが我が家の定番になっています。

    ――食卓の滋味と同じように。

    いや、それ以上に。

    ぶーちゃんの“寝ぼけ顔からの大逆転劇”こそが、我が家の朝をにぎやかに、そして豊かにしてくれているのかもしれません。

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    海藻本舗 カットわかめ 伊勢志摩産 国産 三重県 ワカメ 若布

    ユウキ食品 フォースープの素/顆粒 100g

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  • 布海苔と青茄子の朝ごはんレシピ|ソムリエが提案する献立とワインのペアリング

    🥢 今日の献立

    ●布海苔とワカメの味噌汁

    ● 青茄子のステーキ(オイスターソースと生姜ダレ)

    ● 豆腐とマッシュルームのトリュフサラダ(味噌トリュフドレッシング)

    ●布海苔ときゅうりのおかか和え(ポン酢胡麻油ソース)

    ●パクチーと低温調理鶏胸肉(大葉と豆板醤ドレッシング)

    ●オーツ麦ごはん

    ✍️ 今日のエッセイ

    おはようございます。

    本日の朝ごはんは、海の香りと野菜の旨味、そして少しの洋風アレンジを加えた献立になりました。

    布海苔とワカメの味噌汁は、磯の香りがやさしく立ち上がり、体の奥に染み渡ります。

    そして青茄子のステーキ。片栗粉をまとわせて焼き、中はトロトロに仕上げました。オイスターソースと生姜のタレで、まるで肉料理のような満足感です。

    豆腐とマッシュルームを使ったサラダには、自家製の味噌トリュフドレッシングを。味噌のコクとトリュフの香りが重なり、和と洋の境界を軽やかに越えていきます。

    布海苔ときゅうりのおかか和えは、ポン酢と胡麻油でまとめて、爽やかさと香ばしさを同時に味わえる小鉢に。

    さらに低温調理した鶏胸肉には、パクチーを添え、大葉と豆板醤のドレッシングを。爽やかさとスパイシーさのコントラストが、朝の眠気を吹き飛ばしてくれます。

    オーツ麦ごはんのぷちぷちした食感は、全体の味をしっかりと受け止め、食卓に落ち着きを与えてくれました。

    🍳 レシピ

    1. 青茄子のステーキ(オイスターソースと生姜ダレ)

    材料(2人分)

    青茄子 … 1本 片栗粉 … 適量 ごま油 … 大さじ1 オイスターソース … 大さじ1 生姜すりおろし … 小さじ1 醤油 … 小さじ1 白ごま … 適量

    作り方

    青茄子を1cm厚に輪切りし、片栗粉をまぶす。 フライパンにごま油を熱し、両面をこんがり焼く。 オイスターソース・生姜・醤油を混ぜたタレを回しかける。 仕上げに白ごまを散らす。

    2. 豆腐とマッシュルームのトリュフサラダ

    材料(2人分)

    ケンちゃん豆腐 … 150g(水切り) マッシュルーム … 5個(薄切り) 味噌 … 小さじ1 オリーブオイル … 大さじ1 レモン汁 … 小さじ1 トリュフオイル … 数滴 カカオニブ&トリュフ(お好みで) … 小さじ1

    作り方

    豆腐のまわりに、スライスしたマッシュルームを並べる。 味噌・オリーブオイル・レモン汁・トリュフオイルを混ぜドレッシングに。 材料を和え、仕上げにカカオニブと削ったトリュフを散らす。

    3. 布海苔ときゅうりのおかか和え

    材料(2人分)

    布海苔(乾燥を戻したもの) … 30g きゅうり … 1本(輪切り) 鰹節 … ひとつかみ ポン酢 … 大さじ1 ごま油 … 小さじ1

    作り方

    きゅうりを塩もみし、さっと水で流す。 戻した布海苔ときゅうりを合わせ、ポン酢とごま油で和える。 鰹節を加えて軽く混ぜる。

    4. パクチーと低温調理鶏胸肉の大葉・豆板醤ドレッシング

    材料(2人分)

    鶏胸肉 … 1枚(低温調理済み、ほぐす) パクチー … ひと束(みじん切り) 大葉 … 4枚(刻む) 豆板醤 … 小さじ1/2 醤油 … 小さじ2 ごま油 … 小さじ1

    作り方

    ボウルに鶏胸肉とパクチーを盛る。 大葉・豆板醤・醤油・ごま油を合わせてドレッシングを作る。 上からかけて和える。

    🍷 ソムリエのひとこと

    今朝の献立は、出汁・発酵・香味野菜が重なり合う和洋折衷。

    そこに寄り添うのは、やはり軽やかで旨味のあるワインです。

    🌸 おすすめワインリスト

    1. グリューナー・フェルトリーナー(オーストリア)このワインショップソムリエで見る

    青りんごや白胡椒のニュアンスが特徴。

    👉 パクチーや豆板醤のスパイシーさと調和し、布海苔のミネラル感にも寄り添います。

    2.シャブリ(フランス・ブルゴーニュ) シャブリをワインショップソムリエで見る

    ミネラル感と引き締まった酸。

    👉 青茄子のとろりとした食感やオイスターソースのコクを爽やかにリセット。

    3. ピノ・ノワール(冷涼産地)おすすめのピノノワールをAmazonで見る

    軽やかで赤系果実のチャーミングさがあるタイプ。

    👉 鶏胸肉の優しい旨味や布海苔のおかか和えと好相性。

    ※冷やし気味(14℃程度)で出すとより朝の食卓に合います。

    4.シャトー・メルシャン 椀子ロゼ(日本) このワインを京橋ワインショップで見る(日本)

    ほんのり色づいたロゼは、優しい果実感と和食に合う旨味。

    👉 マッシュルーム+トリュフの香りに寄り添いつつ、サラダや布海苔にも幅広く対応。

    🌸 まとめ

    布海苔の磯の香り、青茄子のとろける食感、トリュフの香り、パクチーの爽快さ。

    朝ごはんは、ただお腹を満たす時間ではなく、日常の中に小さな祝祭を見つける時間。

    そこにワインをほんの一杯添えるだけで、食卓はさらに豊かに広がります。

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    海藻本舗の三重県産・天然布海苔

    シェフズチョイス オーガニックロー【カカオニブ】 有機JAS USDA ACO 非加熱 RAW製法 クリオロ種ブレンド

    四川豆板醤 500g 鉄人 陳建一御愛用品 トウバンジャン 本格中華調味料

    TruffleHunter -黒トリュフオイル

    ユウキ食品 オイスターソース(国産かきのかきエキス使用)

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    JOYL ごま油 好きの 純正ごま油 ( ゴマ油 100% 捨てやすい 紙容器 )

    鹿児島県 枕崎産 極上 荒本節 使用 花 かつお

  • ~アサイーボウルの朝ごはん~

    🥣今日の献立

    アサイーボウル

    ✍️ 今日のエッセイ

    おはようございます。

    本日の朝食は、少し趣向を変えて「アサイーボウル」。

    アサイーピュレにヨーグルトを合わせ、その上にはシャインマスカット、ブルーベリー、キウイ、バナナ。彩りも栄養も豊かに並べました。仕上げにカカオニブとクラッシュナッツ、ココナッツファインをひとつかみ。見た目にも楽しい一皿です。

    「朝からこんなに盛りだくさんで大丈夫?」と聞かれそうですが、実際に口にすると不思議と重たさは感じません。フルーツの酸味と甘み、ヨーグルトの爽やかさ、そしてカカオのビターなアクセント。どれもがバランスよく重なり、むしろ一日のエンジンをかけてくれるようです。

    ソムリエとしての視点で一言。アサイーボウルはワインでいえば、まるでロゼのような存在。果実味と軽やかさがありながら、ナッツやカカオニブの苦味が、後味に奥行きを加えます。朝にいただくにはこれ以上ないマリアージュ。

    朝ごはんは「ただ食べる」時間ではなく、心と体を調律する時間。

    カラフルな果実が並んだ器を前にすると、少しだけ背筋が伸びる気がします。

    今日も一日の始まりに、小さな祝祭を。

    そんな気持ちを込めて、スプーンを手に取りました。

    🥣 アサイーボウルのレシピ

    材料(1人分)

    アサイーピュレ … 100g(冷凍の無糖タイプがおすすめ)

    ヨーグルト … 大さじ3(プレーン)

    ・シャインマスカット … 5粒(半分にカット)

    ブルーベリー … 10粒ほど キウイ … 1/2個(スライス)

    ・バナナ … 1/2本(スライス)

    カカオニブ … 小さじ1

    クラッシュナッツ(アーモンドやクルミなど) … 大さじ1

    ココナッツファイン … 小さじ1

    作り方

    ベースを作る アサイーピュレを室温で少し柔らかくし、ヨーグルトと混ぜ合わせる。器に流し入れる。 フルーツをトッピング シャインマスカット、ブルーベリー、キウイ、バナナを彩りよく並べる。 仕上げ カカオニブ、クラッシュナッツ、ココナッツファインを散らす。

    ポイント

    アサイーピュレは無糖タイプを使うとフルーツの甘さが際立つ。甘さが欲しい場合はハチミツを小さじ1加えてもOK。 トッピングは旬の果物でアレンジ自由。苺やマンゴーでも美味しい。 ナッツやカカオニブが「食感」と「大人っぽい苦味」を加えてくれる。 器は白や木目のボウルを使うと、色のコントラストが映えて写真映え◎。

    🍷ソムリエのひとこと

    今朝のアサイーボウルにペアリングワイン

    「朝からワインなんて…」と心の中でつぶやいた方、きっと少なくないはずです。

    でも安心してください。ここでご紹介するのは、どれも軽やかで果実感のある、アサイーボウルと寄り添えるワインたちです。

    🌸 おすすめワインリスト

    1. プロヴァンスの辛口ロゼ

    シャトー・ミニュティ “M” ロゼ(フランス/プロヴァンス)  ストロベリーや柑橘の香り。フルーツの彩りと響き合い、朝に飲んでも重さを感じない爽快感。

    2. 微発泡の甘口白

    モスカート・ダスティ(イタリア/ピエモンテ)  やさしい泡と低アルコール。カカオニブやナッツのほろ苦さを包み込む、デザート感覚の一杯。

    3. 日本のスパークリング

    高畠ワイナリー 嘉スパークリング デラウェア(山形)  デラウェアの自然な甘酸っぱさ。シャインマスカットやブルーベリーとの相性が抜群。

    4. フルーティーな白

    アルザス ゲヴュルツトラミネール(フランス/アルザス)  ライチやトロピカルフルーツの香り。アサイーピュレやキウイの酸味と合わせると、南国リゾート気分に。

    🌸 まとめ

    アサイーボウルは、見た目にも華やかで、食べるだけで背筋が伸びるような朝ごはん。

    そこに軽やかなワインをほんの一杯添えると、朝が少しだけ「特別な物語」になります。

    ソムリエとしては、日常にそんな遊び心を加えていただけたら嬉しいです。


  • 大和芋入り卵焼きとヘルシー手羽先唐揚げ|平湯葉とオクラのおひたしで楽しむ和朝食献立

    🍱 今日の献立

    ・鶏胸肉の皮と新生姜の出汁醤油汁

    ・大和芋入りのふっくら卵焼き

    ・低温調理から仕上げた手羽先唐揚げ

    ・男前ケンちゃん豆腐とちりめんじゃこのポン酢かけ

    ・平湯葉とオクラのおひたし

    ・鮑の肝の煮物(バター麺つゆ風味)

    ・青森県産「青天の霹靂」ごはん

    ✍️ 今日のエッセイ

    今朝の食卓は、ちょっとした旅館の朝ごはんのようになりました。

    昨日の鶏胸肉の仕込みで出た皮を、新生姜と一緒に出汁醤油汁に。ほんのり漂う鶏の旨味としょうがの香りで、一口目から目が覚めます。

    卵焼きは大和芋をすりおろして入れ、丸太のようにどっしりと焼き上げました。食べ応えがあって、箸を入れるとふんわり。小さな工夫で朝から豊かになります。

    手羽先は前日に低温調理しておいたものを、ノンフライオーブンで仕上げ。外はパリッと、中はしっとりジューシー。「唐揚げ」という名前ですが、油をほとんど使わずに済むのも嬉しいところです。

    食卓の隅には、男前ケンちゃん豆腐とちりめんじゃこをポン酢で。平湯葉はさっと湯にくぐらせ、オクラと合わせておひたしにしました。さらに、鮑の肝をバターと麺つゆで煮込んだ小鉢も。ほんのひと口ですが、旨味の余韻が長く続きます。

    最後は青森県産「青天の霹靂」の白いごはん。噛みしめるほどに甘みが広がり、食卓全体をしっかりと支えてくれました。

    「朝からずいぶん手をかけますね」と言われそうですが、不思議と面倒には感じません。昨日の仕込みや余りものを活かしながら作ると、朝ごはんはただの食事ではなく、ちょっとしたご褒美になるんです。

    🍳 レシピ1:大和芋入りの卵焼き

    材料(2人分)

    卵 … 3個 大和芋すりおろし … 大さじ2 出汁 … 大さじ1 醤油 … 少々

    作り方

    卵と大和芋、出汁、醤油を混ぜ合わせる。 卵焼き器に流し込み、少しずつ巻きながら焼く。 丸太のように仕上げると見た目も楽しい。

    🍗 レシピ2:ヘルシー手羽先唐揚げ

    材料(2人分)

    手羽先 … 6本 塩 … 小さじ1/2 にんにく・生姜 … 各1片(すりおろし) オリーブオイル … 大さじ1

    作り方

    手羽先に塩・にんにく・生姜・オリーブオイルを揉み込み、一晩置く。 低温調理(65℃で1時間)して火を通す。 ノンフライオーブンで皮がカリッとするまで焼く。

    🥗 レシピ3:湯葉とオクラのおひたし

    材料(2人分)

    平湯葉 … 適量 オクラ … 5本 出汁 … 50ml 醤油 … 小さじ1

    作り方

    湯葉をさっと湯通しする。 オクラは塩ゆでして切る。 出汁と醤油を合わせ、湯葉とオクラを和える。

    🐚 鮑の肝の煮物(バター麺つゆ風味)

    材料(2〜3人分・小鉢程度)

    鮑の肝 … 2〜3個分(下処理済み) バター … 10g 麺つゆ(3倍濃縮) … 大さじ1 水 … 大さじ2 酒 … 大さじ1 みりん … 小さじ1(お好みで)

    作り方

    下処理 鮑の肝を水で優しく洗い、苦玉(緑がかった部分で苦味の強いところ)があれば取り除く。 煮る 小鍋に水・酒・麺つゆを入れて弱火にかけ、鮑の肝を加える。 アクが出たら取り除きながら、2〜3分ほど静かに煮る。 仕上げ 火を止める直前にバターを加えて溶かし、全体に絡める。 ほんのり照りが出たら完成。

    🍲 鶏胸肉の皮と新生姜の出汁醤油汁

    材料(2人分)

    鶏胸肉の皮 … 1枚分(下処理済みのもの) 新生姜 … 20〜30g(千切り) 出汁(かつお出汁 or 鶏出汁) … 400ml 醤油 … 大さじ1 酒 … 大さじ1 塩 … 少々 青ねぎ … 少々(小口切り、仕上げ用)

    作り方

    下ごしらえ 鶏胸肉の皮は余分な脂を取り除き、食べやすい大きさに切る。新生姜は細めの千切りにする。 煮出す 鍋に出汁を入れ、鶏皮を加えて中火で煮立たせる。鶏皮から旨味と脂が出るのでアクを軽く取る。 調味する 新生姜を加え、醤油・酒で味を整える。仕上げに塩で味を微調整。 仕上げ 器に注ぎ、小口切りの青ねぎを散らす。お好みで七味唐辛子や柚子皮を添えても◎。

    🍷ソムリエのひとこと

    今朝の和朝食に寄り添うワインのご提案

    朝の献立に「ワインを合わせるなんて…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、控えめに一杯。実は和食とよく調和するワインがあるんです。

    鶏胸肉の皮と新生姜の出汁醤油汁には、甲州の白ワインがおすすめです。ルバイヤート甲州のシュール・リーなどは、柑橘の爽やかさと、出汁や鶏皮の旨味に寄り添う深みがあります。朝にいただいても重たくなく、スッと体に馴染むような感覚です。

    大和芋を加えた卵焼きや、ふっくらした湯葉とオクラのおひたしには、アルバリーニョが合います。柑橘の酸味と海のミネラルを感じる一本。まるでワカメやちりめんじゃこの風味を引き立てるかのように、食材の輪郭が鮮やかになります。

    そして、低温調理で仕上げたヘルシーな手羽先唐揚げには、スパークリングワインを。山形産のデラウェアの泡など軽快なものなら、油分を爽やかに流しながら、鶏の旨味をさらに楽しませてくれます。

    最後に、少し大人の味わいである鮑の肝の煮物。ここには、甲州の辛口も良いですが、思い切ってオレンジワインを合わせても面白いです。肝のほろ苦さとワインの複雑さが響き合い、朝から小さな贅沢に。

    朝食にワイン。特別な日だけでも、ほんの一杯だけでも。

    一日のはじまりに、食卓の物語を少し豊かにしてくれる魔法のような存在だと思うのです。

    🌸 まとめ

    朝ごはんは、単にお腹を満たすためのものではないのかもしれません。

    昨日の工夫をちょっと持ち越して、小鉢をいくつか並べるだけで、食卓は朝から小さな祝祭になります。

    「大げさだな」と思われるかもしれませんが、実際に湯気の立つお椀や黄金色の卵焼きが並ぶと、気分はかなり上がります。

    そこにワインや日本酒をほんの一杯添えれば――ああ、今日は特別な日だったかな? そんな気持ちになるから不思議です。

    一日の始まりに、ささやかながらも「自分だけのセレモニー」。

    朝ごはんは、実は一番身近なご褒美なのかもしれませんね。

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  • 発酵鶏のピカタと夏の彩り朝ごはん

    🍽 今日の献立

    ・発酵鶏胸肉のピカタ

    ・ちりめんじゃこの卵焼き

    ・ワカメときゅうりと赤オクラのパクチーサラダ(すだち&鰹節たっぷり)

    ・新生姜と梅干し、パクチー根のチキンスープ

    ・プチプチオーツ麦ごはん

    ・市販の男前豆腐

    ✍️ 今日のエッセイ

    今日は、ちょっと手間をかけた朝ごはんのお話を。

    鶏胸肉というと「パサつきやすい」と思われがちですが、実は前日の夜に塩水に漬けておくだけで、しっとり柔らかく変身します。

    その鶏肉を卵とチーズにくぐらせて焼いた「ピカタ」。ふんわり香ばしく仕上がり、朝からちょっと贅沢な気分になります。

    余った卵液はどうしましょう。はい、ここは「ちりめんじゃこ」を混ぜて卵焼きに。小さな副産物ですが、これがまた食卓をにぎやかにしてくれるのです。

    サラダは、ワカメときゅうり、赤オクラ、そしてパクチー。ここにすだちのスライスと鰹節をどっさりのせると、ひと口ごとに爽やかな風が吹き抜けます。

    豆腐は市販の「男前豆腐」。ネーミングがユニークで、朝からちょっと笑ってしまいます。

    スープは、新生姜とパクチーの根、そして刻んだ梅干しを鶏出汁で煮込んだもの。最後にレモンをひとしぼりすると、きりっと目が覚める味わいになりました。

    ごはんはオーツ麦を混ぜて炊いたもの。ぷちぷちとした食感が楽しくて、噛むほどに元気が出てきます。

    「朝からこんなに作って大変じゃない?」とよく聞かれるのですが、不思議と苦になりません。

    むしろ、少しの工夫で食卓が彩りを増し、一日のはじまりに「よし、今日もがんばろう」と思えるんです。

    朝ごはんはただの栄養補給ではなく、小さなごほうび。

    そんな風に思いながら、今日も一口ずつ味わいました。

    🍳 レシピ1:発酵鶏胸肉のピカタ

    材料(2人分)

    鶏胸肉 … 1枚(約250g) 塩 … 小さじ1 水 … 200ml 小麦粉 … 適量 卵 … 1個 パルメザンチーズ … 大さじ1 オリーブオイル … 大さじ1

    作り方

    鶏胸肉をそぎ切りにし、塩水(水200ml+塩小さじ1)に一晩漬けて冷蔵庫へ。 翌朝、水気を拭き取り、小麦粉をまぶす。 卵とチーズを混ぜた液にくぐらせ、オリーブオイルで両面をこんがり焼く。

    🥚 レシピ2:ちりめんじゃこの卵焼き

    材料

    卵液(ピカタで余ったもの) ちりめんじゃこ … 大さじ2

    作り方

    卵液にちりめんじゃこを加える。 小さなフライパンでふんわりと焼き上げる。

    🥗 レシピ3:ワカメと赤オクラのパクチーサラダ

    材料

    乾燥ワカメ(戻して) … 適量 きゅうり … 1本(薄切り) 赤オクラ … 3本(塩ゆでして輪切り) パクチー … ひと束 ポン酢 … 大さじ2 すだち … 1個(薄切り) かつお節 … 適量

    作り方

    ワカメ、きゅうり、赤オクラ、パクチーをボウルで和える。 ポン酢で味をつけ、すだちの輪切りと鰹節をたっぷりのせる。

    🍲 レシピ4:新生姜と梅干しのチキンスープ

    材料

    チキンスープ … 400ml 新生姜 … 20g(千切り) パクチーの根 … 数本(刻む) 梅干し … 1個(刻む) レモン汁 … 小さじ1

    作り方

    鍋にスープを沸かし、新生姜・パクチーの根を加える。 梅干しを加えて酸味を出す。 最後にレモン汁をひと垂らしして仕上げる。

    🌸 まとめ

    特別なものを買わなくても、ひと晩の仕込みや残りものの活用で、食卓はぐっと豊かに。

    朝ごはんは、体を整える時間であると同時に、一日のはじまりに小さな物語を添える時間。

    今日も食卓から、しあわせの種を見つけていきたい。

    🍷ソムリエのひとこと

    今日の料理とワインを合わせるなら…

    「ルバイヤート甲州 シュール・リー」×「ワカメと赤オクラのパクチーサラダ」

    🥗 サラダの味わいとポイント

    ワカメと赤オクラ → 海藻のミネラル感と粘り ポン酢+すだち → 柑橘の爽やかさ パクチー → ハーブの青い香り 鰹節 → 日本的な旨味のアクセント

    👉 これらは「酸味・ミネラル・旨味」のバランスが大事。

    🍷 ルバイヤート甲州 シュール・リーの特徴

    柑橘系の爽やかな香り(グレープフルーツ、すだちを思わせる) ほのかな苦味と旨味(シュール・リー製法で厚みが増す) 甲州特有の穏やかな酸味とミネラル感

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    もしくは、

    ロリアン・勝沼甲州 白百合醸造 2023年 日本 山梨 白ワイン 辛口 720ml

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    👉 すだち・ポン酢の酸味と共鳴し、鰹節やワカメの旨味とも調和。パクチーのハーブ感を邪魔せず、むしろ爽やかに引き立てます。

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