低温調理器、気になる。
でもAmazonを開いてみると、
「1100W」
「1200W」
「防水」
「アプリ対応」
「高級モデル」
「聞いたことのないメーカー」
……まあ、出てくる出てくる。
低温調理を始める前に、商品選びで疲れます。
ボクが普段使っているのは、Yoranoの1100W低温調理器です。
いわゆる高級な低温調理器ではありません。
それでも実際に、
- 豚レバー
- 鶏むね肉
- 牛ハツ
- ローストビーフ
- カツオ
など、肉から魚までいろいろ作ってきました。
そこで今回は、商品ページに書いてあるスペックを並べるだけではなく、
実際に料理で使い続けて分かったメリット・デメリット
を料理人目線で紹介します。
最初に結論を言うと、
「まず低温調理を始めてみたい」という人には、十分候補になる一台だと思っています。
ただし。
誰にでもおすすめ、というわけではありません。
低温調理器ならではの「時間がかかる」という弱点もありますし、Yoranoだからこその惜しいところもあります。
そのあたりも含めて、包み隠さずいきましょう。
※この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。紹介しているYorano低温調理器は、ボクが普段の料理で実際に使用しているモデルです。
先に結論|Yorano低温調理器はこんな人に向いています
ボクが実際に使ってみて、Yorano 1100Wモデルが向いていると思うのはこんな人です。
- 初めて低温調理器を買う人
- 鶏むね肉をしっとり仕上げたい人
- ローストビーフを作ってみたい人
- 肉料理の火入れを安定させたい人
- 火加減をずっと見ていたくない人
- 高価格帯モデルを買う前に低温調理を試したい人
- 肉だけでなく魚などにも使ってみたい人
反対に、
「年に一度、お正月にローストビーフを作るくらい」
なら、無理に買わなくてもいいと思います。
調理家電は、持っている数ではありません。
何回コンセントを差したか。
ここが大事です。
ボクの場合、Yoranoはちゃんとコンセントを差され続けています。
Yorano低温調理器1100Wとは?

ボクが使用しているのは、
1100W・IPX7防水・クリップ式・温度とタイマーを設定できるYoranoの低温調理器。
24時間予約機能にも対応したモデルです。
低温調理器の仕事は、実はとてもシンプル。
鍋の水を設定温度まで温め、その温度を保ちながら循環させる。
基本的にはこれです。
しかし低温調理では、この仕事が非常に重要。
例えば60℃前後の温度を長時間保とうと思ったら、普通の鍋では、
火を弱める。
温度計を見る。
ちょっと上がる。
火を止める。
下がる。
また火をつける。
……料理というより、
もはや温泉施設のボイラー管理です。
そこを機械に任せられる。
これが低温調理器を使う一番大きな意味だと思っています。
Yorano低温調理器の主な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出力 | 1100W |
| 取り付け方法 | クリップ式 |
| 防水 | IPX7 |
| 操作 | タッチパネル |
| 設定 | 温度・タイマー |
| 予約 | 24時間予約機能 |
| 主な用途 | 肉・魚などの低温調理 |
もちろんスペックも大切です。
でも、このブログで本当に伝えたいのは、
「で、それを使って何が作れたの?」
というところ。
ここからは実際に使った感想です。
Yorano低温調理器を使って感じた4つのメリット
メリット① 温度管理を機械に任せられる

これが最大のメリットです。
低温調理では、
何℃で、どれだけの時間加熱するか
が仕上がりを大きく左右します。
フライパンのように、
「このくらいかな?」
と感覚だけで火を入れる料理とは少し違います。
Yoranoなら温度を設定したら、鍋の湯温管理は機械に任せられる。
ずっと鍋の前で温度計を見張る必要がありません。
料理人だからこそ思います。
機械に任せられる仕事は、機械に任せていい。
根性で60℃を維持しても、料理は特に褒めてくれません。
メリット② 1100Wで普段の家庭料理には十分使えている
ボクが普段作る範囲では、1100Wのパワーに大きな不満はありません。
実際に、
豚レバー。
鶏むね肉。
牛ハツ。
ローストビーフ。
カツオ。
などを調理しています。
もちろん、
- 鍋の大きさ
- 水量
- 水のスタート温度
- 食材の量
によって、設定温度まで上がる時間は変わります。
それでも、
家庭で肉や魚を1〜数人分調理する
というボクの使い方なら、十分働いてくれています。
メリット③ クリップ式なので設置が簡単
低温調理器って便利なんですが、
「準備が面倒」
になった瞬間、急に使わなくなるんですよね。
調理家電によくある、
購入直後だけセンター、半年後には二軍落ち問題。
Yoranoはクリップ式なので、深さの合う鍋に挟んで使います。
基本的には、
鍋を用意
↓
水を入れる
↓
本体を取り付ける
↓
温度と時間を設定
これだけ。
専用鍋が必須というわけではないので、比較的気軽に使えています。
メリット④ 肉だけでなく魚にも使える
これは使っていくうちに感じたメリットです。
低温調理器というと、
「鶏むね肉とローストビーフを作る機械」
というイメージが強いかもしれません。
もちろん、それだけでも便利。
でも実際には、もっと遊べます。
ボクはカツオにも使いました。
すると、
刺身でもない。
たたきでもない。
焼き魚でもない。
温度によって、食材の食感そのものを変えていける。
肉を柔らかくするための道具ではなく、食材の火入れを「温度」で考えるための道具。
ボクにとっては、ここが低温調理器の一番面白いところです。
Yorano低温調理器で実際に作っている料理
スペック表だけなら、Amazonの商品ページを見れば分かります。
ここからが、このレビューで一番伝えたいところ。
実際にこの1台で何を作っているのか。
紹介します。
豚レバー|火入れを考える面白さが分かる

豚レバーは、加熱しすぎるとボソボソしやすい食材。
だからこそ、温度と時間を考える面白さが分かりやすい食材でもあります。
ボクもYoranoを使って豚レバーを低温調理しています。
ただし、ここは味より先に大切なことがあります。
豚肉や豚の内臓は、生・加熱不足で食べてはいけません。
厚生労働省では、豚肉や豚の内臓について中心部まで十分に加熱するよう案内しています。
低温調理では、
「湯温を63℃に設定した=食材の中心が63℃になった」ではありません。
中心温度と、その温度に達してからの保持時間をきちんと管理する必要があります。
つまり低温調理は、
低い温度で適当に火を入れる料理ではありません。
むしろ、
温度と時間をきちんと管理する料理。
ここは大切です。
参考:厚生労働省|豚肉や豚レバーを生で食べることは、やめましょう

鶏むね肉|低温調理器の良さが分かりやすい

低温調理器を買ったら、一度はやってほしいのが鶏むね肉です。
鶏むね肉は、
火を通さなければ危ない。
でも火を入れすぎれば、パサパサする。
なかなか気難しい。
少し油断すると、
昨日まで鶏むね肉だった何か
になります。
その点、温度を管理しながら加熱すると、火入れをコントロールしやすくなります。
ただし、これも「設定温度=中心温度」ではありません。
食品安全委員会の低温調理に関する情報でも、食材の中心が設定温度に到達するまでには時間がかかり、その後さらに必要な保持時間を確保する重要性が示されています。
低温調理は、思っている以上に時間が必要です。

牛ハツ|独特の弾力を残しながら火を入れる

牛ハツも低温調理が面白い食材。
加熱しすぎれば硬くなる。
だからといって、
「赤ければ正義」
というわけでもありません。
食材に合わせて適切な温度と時間を考えながら、加熱後に表面を香ばしく焼く。
そうすると、
低温調理による火入れと、フライパンによる焼き目。
二つの表情を楽しめます。
ボクが低温調理を好きなのは、こういうところです。

ローストビーフ|中心まで火入れを揃えやすい

低温調理器の定番といえば、やっぱりローストビーフ。
オーブンやフライパンでも作れますが、外側から熱を入れるため、中心との火入れの差が出やすい料理です。
低温調理器を使えば、時間はかかるものの、温度を管理しながら中心までじっくり加熱できます。
最後に表面だけ短時間で香ばしく焼く。
この、
「中の火入れ」と「外の焼き目」を別々に考えられる
のも低温調理の魅力です。
なお、肉料理では見た目の赤さだけで安全性を判断せず、適切な中心温度と加熱時間を確認することが大切です。
カツオ|45℃30分で刺身ともたたきとも違う食感に

そして、ぜひ紹介したいのがカツオ。
ボクは生食用として販売されたカツオを45℃で30分、低温調理したことがあります。
すると、
刺身とも違う。
カツオのたたきとも違う。
むっちり、ねっとり。
生と加熱の間に、カツオがひっそり新しい住所を構えたような食感になります。
半分は、
豆板醤とコチュジャンを使った海苔巻きユッケ。

もう半分は表面をサッと焼いて、
豆板醤と豆豉醤の甘辛ステーキ。

にしました。
低温調理器を使っていて、
「これ、肉だけじゃないな」
と思った料理です。
ただし、この45℃30分は魚を十分に加熱殺菌するための条件ではありません。
生食用として販売されたカツオを使用し、この加熱を食中毒やアニサキス対策と考えないでください。

実際に使って分かったYorano低温調理器の4つのデメリット
さて。
ここまで読むと、
「もう買わせる気満々じゃないか」
と思われそうなので(笑)、ちゃんと惜しいところも書きます。
良いところしかない調理器具は、たぶんありません。
デメリット① 低温調理器を買えば料理が勝手に成功するわけではない
Yoranoがやってくれるのは、
設定した水温を管理すること。
何℃で何分調理するかまで決めてくれるわけではありません。
特に肉では安全性が関係します。
SNSなどで、
「○℃○分で絶品!」
と見つけても、その時間だけをそのまま信用するのは危険です。
肉の種類、厚み、大きさ、最初の温度などによって中心温度の上がり方が違います。
食品安全委員会も、低温調理では中心温度と時間を管理し、見た目だけで安全性を判断したり、自己流で加熱時間を短縮したりしないことの重要性を案内しています。
低温調理器は優秀ですが、料理長ではありません。
最後に判断するのは人間です。
デメリット② 深さのある鍋や容器が必要
Yorano本体を買っただけでは調理できません。
当然ですが、水を張るための鍋や容器が必要です。
ある程度の量を調理するなら、深さのある鍋のほうが使いやすい。
そして調理が終われば、低温調理器そのものを収納する場所も必要です。
残念ながら、
使い終わると1100Wの力で小さく折りたたまれる
という機能はありません。
キッチンの収納事情とは相談が必要です。
デメリット③ 有名ブランドほど情報量は多くない
Yoranoは、BONIQなどの有名ブランドと比べると、
- 専用レシピ
- ユーザーの使用例
- 機種名で検索したときの情報量
こうした部分では少なく感じます。
「メーカーがレシピや使い方まで全部教えてほしい」
という人なら、有名ブランドも比較したほうがいいでしょう。
反対にボクの場合は、
温度と時間は料理ごとに自分で考えるので、機械としてきちんと働いてくれればいい。
という使い方。
だから今のところ、大きな不満にはなっていません。
デメリット④ とにかく調理時間が長い
これは低温調理器そのものの、大きなデメリットです。
時間がかかります。
フライパンなら10分、20分で作れる料理でも、
低温調理では1時間、2時間。
料理によっては、それ以上。
さらに大事なのが、
「63℃で30分」=電源を入れて30分で完成
ではないこと。
食材の中心が設定温度へ到達するまでの時間が必要で、そこからさらに必要な保持時間を確保します。
つまり、
「今帰ってきた!20分後に晩ごはん!」
という日に低温調理器を取り出すと、
なかなかの焦らし上手です。
すぐには食べさせてくれません。
ただし。
ここが低温調理の面白いところでもあります。
調理時間は長い。でも、手を動かす時間は短い。
ボクの場合は、
- 朝から仕込んでおく
- 別の料理を作っている間に任せる
- 休日にまとめて仕込む
という使い方をしています。
ずっとフライパンの前に立っているわけではありません。
だから、
「早く料理を完成させたい人」には向かない。
でも、
「時間はかかっても、その間は別のことをしたい人」には便利。
この違いは、購入前に知っておいたほうがいいと思います。
高価な低温調理器じゃなくてもいい?
これは人によります。
低温調理器には高価格帯の有名モデルもあります。
アプリ。
レシピサービス。
ブランドの安心感。
サポート。
デザイン。
そういった部分を重視するなら、上位モデルを選ぶ理由はあります。
一方で、
「低温調理って自分の生活で本当に使うのかな?」
という段階なら、いきなり高価なモデルを買わなくてもいいとボクは思っています。
まず鶏むね肉を作る。
次にローストビーフ。
豚肉。
牛ハツ。
魚でも遊んでみる。
それで、
「週に何度も使う。もっと機能が欲しい」
となったら、その時に上位機種を考えてもいい。
逆にYoranoで十分なら、そのまま使えばいい。
調理器具は、
値段の高さではなく、自分の台所で働いた時間。
ここで評価すればいいと思っています。
Yorano低温調理器がおすすめな人・おすすめしない人
| こんな人 | おすすめ度 |
|---|---|
| 初めて低温調理器を買う | ◎ |
| 鶏むね肉をよく食べる | ◎ |
| ローストビーフを作りたい | ◎ |
| 肉の火入れを研究したい | ◎ |
| 魚などにも応用してみたい | ○ |
| 調理中ずっと火を見たくない | ◎ |
| とにかく短時間で料理したい | △ |
| 年1〜2回しか使わない | △ |
| アプリや充実した公式レシピが欲しい | △ |
「とりあえず買ってください」ではありません。
自分の料理に低温調理が合うか。
ここを考えて選ぶのがおすすめです。
Yorano低温調理器レビューまとめ|今も使っている。それが一番の評価
Yorano 1100W低温調理器を使って、
豚レバー。
鶏むね肉。
牛ハツ。
ローストビーフ。
そしてカツオ。
いろいろ作ってきました。
だからボクにとって、この低温調理器は、
「買ったけれど使わなくなった調理家電」ではありません。
今も普通に料理で使っています。
これが、一番分かりやすいレビューだと思います。
低温調理器が料理を全部やってくれるわけではありません。
何℃にするか。
何時間にするか。
最後にどう焼くか。
そこを考えるのは人間です。
でも、
一番面倒な「温度を一定に保つ仕事」を任せられる。
これだけで、肉や魚の火入れはずいぶん面白くなります。
そして弱点もあります。
とにかく時間がかかる。
でも、
調理時間は長いけれど、手を動かす時間は短い。
この使い方が自分の生活に合うなら、低温調理器はかなり便利な道具です。
「低温調理を始めてみたい。でも最初から高価なモデルまでは……」
という人なら、Yorano 1100Wモデルは候補のひとつにしていいと思います。
Yoranoを買ったら次は「何℃で何を作る?」
低温調理器は、
買ったところがゴールではありません。
むしろ、ここからです。
「鶏むね肉は?」
「牛肉は?」
「豚肉は?」
「レバーは?」
という人のために、ボクが実際に作った低温調理料理をまとめています。
👉 低温調理器で作れる肉料理まとめ|温度と時間・失敗しない活用レシピ

Yoranoを買った後の取扱説明書ならぬ、
「くんの低温調理実験室」
として、こちらもぜひ使ってみてください。

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