透明醤油は、料理に色をつけずに、醤油由来の旨味を加えられる調味料です。
正確には、しょうゆをベースに作られた加工醤油。商品表示としては「しょうゆ風調味料」に分類されます。
でも、見た目はほぼ水。
なめると、ちゃんと醤油らしい塩味と旨味がある。
つまり、料理界の忍者です。
姿は見えない。
でも、仕事はしている。
普通の濃口醤油を使うと、料理はどうしても茶色くなります。
もちろん、茶色い料理はおいしいです。
照り焼き、煮物、すき焼き、丼もの。
茶色い料理はだいたいごはんが進みます。
ただ、白身魚、牡蠣、ホタルイカ、春野菜、澄んだ出汁、白いソースのように、素材の色をきれいに見せたい料理では、醤油の色が少し強く出すぎることがあります。
そんな時に使えるのが、フンドーダイの透明醤油です。
この記事では、くんの台所で実際に使ってきた透明醤油レシピをまとめます。
透明醤油とは?色をつけずに旨味を足せる加工醤油
透明醤油は、醤油をベースに作られた加工醤油です。
フンドーダイの透明醤油は、創業150年記念商品として発売された調味料で、「醤油は黒い」という常識をくつがえした商品です。
見た目は透明ですが、醤油由来の塩味と旨味があり、素材の色を活かしたまま料理を仕上げられるのが大きな特徴です。
普通の醤油には、普通の醤油の良さがあります。
色、香り、照り、コク。
煮物や照り焼きには、やっぱり普通の醤油が強い。
でも、料理によっては、こう思う時があります。
醤油の旨味は欲しい。
でも、料理は茶色くしたくない。
その時に使えるのが透明醤油です。
くんの台所では、透明醤油をそのまま使うだけでなく、白い醤油麹、魚介の漬け、牡蠣出汁醤油、澄んだ麺料理などに使っています。
安住紳一郎の日曜天国でも話題に。透明醤油は“使い方”が大事
透明醤油は、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』でも話題になっていました。
安住紳一郎さんは、日本醤油協会の初代「しょうゆ大使」でもあります。
さらに、10月1日の「醤油の日」に開催される「醤油の日の集い」でも進行を務めるなど、醤油への愛と知識が深い方として知られています。
そんな安住アナの番組で透明醤油が話題になるというのは、ただの珍しい調味料紹介ではなく、「醤油の面白さ」のひとつとして見てもかなり興味深いところです。
Googleトレンドでも、2025年10月12日前後に「透明醤油」の検索人気が大きく伸びていました。
放送をきっかけに、
- 透明醤油って何?
- 普通の醤油と何が違うの?
- どう使えばいいの?
- 本当に料理に使えるの?
- どこで買えるの?
と思った方も多かったのかもしれません。
ただ、透明醤油は「珍しいから買う調味料」ではありません。
大事なのは、使いどころです。
色をつけたくない料理に、醤油由来の旨味だけを入れる。
ここがわかると、透明醤油は一気に使いやすくなります。
透明醤油が向いている料理
透明醤油が向いているのは、色をつけたくない料理です。
- 白身魚や魚介の漬け
- 牡蠣やホタルイカなどの魚介料理
- 春野菜や白い野菜の料理
- 澄んだ出汁のうどん、きしめん、にゅうめん
- 白い醤油麹やドレッシング
- 豆腐、卵、鶏肉の料理
- 冷製料理や前菜
普通の醤油を使うと、料理全体が茶色くなります。
もちろん、それはそれでおいしい。
茶色い料理に罪はありません。
むしろ、茶色い料理はだいたい優勝しています。
ただ、料理によっては、素材の色を残したい時があります。
白は白く。
緑は緑に。
魚介は魚介らしく。
そんな時に透明醤油を使うと、見た目は軽く、味はしっかり仕上がります。
透明醤油レシピまとめ|くんの台所で実際に使っている料理
ここからは、くんのごはんで実際に作ってきた透明醤油レシピを紹介します。
透明醤油は、買ったはいいけど使い道に迷いやすい調味料です。
でも、使い方がわかると一気に楽しくなります。
では、透明醤油さんにご登場いただきましょう。
見えませんけど。
透明醤油で作る白い醤油麹

まずおすすめしたいのが、透明醤油で作る白い醤油麹です。
米麹と透明醤油を合わせて発酵させることで、普通の醤油麹よりも色が軽く、白身魚、春野菜、サラダ、豆腐、鶏肉に使いやすい発酵調味料になります。
醤油麹の旨味は欲しい。
でも、料理を茶色くしたくない。
そんな時に便利なのが、この白い醤油麹です。
くんの台所では、エペイオス・ノンフライオーブンの発酵機能を使い、60℃で6時間発酵させています。
寝ている間に完成。
朝起きたら、調味料がひとつ増えている。
これはもう、台所の小さな不労所得です。

透明醤油で作るホタルイカの紹興酒漬け

ホタルイカの紹興酒漬けにも、透明醤油はとてもよく合います。
普通の醤油で漬けると、どうしても色が濃くなります。
もちろん味はおいしいのですが、ホタルイカの色や艶を残したい時には、透明醤油が便利です。
紹興酒の香り、透明醤油の旨味、ホタルイカの濃厚なワタ。
この組み合わせは、前菜にも酒肴にも使えます。
透明醤油を使うことで、見た目は重たくなりすぎず、味だけをしっかりのせられます。
日本酒にも合います。
紹興酒にも合います。
白ワインにも、たぶん「ちょっと待って、それ私の出番では?」と手を挙げてきます。

透明醤油で旨味を引き出す牡蠣のオイル漬け

牡蠣のオイル漬けにも、透明醤油は使えます。
牡蠣の旨味を煮詰め、透明醤油で味を整え、太白胡麻油やオイルに閉じ込める保存料理です。
普通の醤油を使うと、牡蠣の出汁が濃い色になります。
それもおいしい。
でも、透明醤油を使うと、牡蠣の旨味を活かしながら、見た目は軽く仕上がります。
この牡蠣のオイル漬けは、そのまま食べてもおいしいですが、残ったオイルや出汁も使えます。
パスタ、炒め物、ドレッシング、すき焼き風の割り下。
牡蠣がいなくなった後も、台所に余韻を残していく。
食べ終わったあとまで仕事をする、かなり優秀な牡蠣です。

牡蠣出汁醤油で作る春の鶏すき焼き

牡蠣のオイル漬けで生まれた牡蠣出汁醤油は、すき焼きにも使えます。
みつせ鶏、春野菜、セリ、うどん。
そこに牡蠣の旨味を含んだ透明醤油ベースの出汁を合わせると、普通のすき焼きよりも軽やかで、春らしい味わいになります。
牛肉のすき焼きが「主役は俺だ」と前に出てくるタイプなら、鶏すき焼きは「今日はみんなでいきましょう」と場をまとめるタイプです。
そこに牡蠣出汁醤油が入ると、静かに全体の底上げをしてくれます。
目立たないけど、いないと困る。
会議でいうところの、議事録が完璧な人です。

透明醤油で軽やかに仕上げる春のソーキ丼

豚軟骨を圧力鍋でホロホロに煮て、春らしく軽やかに仕上げるソーキ丼です。
ソーキ丼というと、濃い色の甘辛い味を想像するかもしれません。
もちろん、それも最高です。
ただ、透明醤油を使うと、豚軟骨の旨味を活かしながら、重たくなりすぎない味にできます。
春野菜や卵、ごはんとの相性もよく、見た目も少し軽くなります。
豚軟骨はトロトロ。
味はしっかり。
でも、見た目は春。
そんな、季節感のあるソーキ丼です。

透明醤油で作る春のソーキきしめん

豚軟骨の旨味を活かしたスープに、透明醤油を加えて仕上げるきしめんです。
うどん、きしめん、にゅうめんのような澄んだ出汁料理では、透明醤油がとても使いやすいです。
普通の醤油を入れると出汁の色が濃くなりますが、透明醤油なら澄んだ雰囲気を残したまま、塩味と旨味を足せます。
豚軟骨のコクはある。
でも、出汁は重たく見せない。
これは、透明醤油のかなり良い使い方です。
味はあるのに、見た目は控えめ。
まるで、静かに現場を仕切るベテラン料理長。
声は大きくない。
でも、全員が見ている。

ホワイトアスパラガスと半熟卵のにゅうめん

ホワイトアスパラガス、半熟卵、マグロテール出汁。
こういう白くてやさしい料理にも、透明醤油はよく合います。
出汁の色を濁らせず、旨味と塩味だけを足せるので、春野菜や白い食材をきれいに見せたい時に便利です。
ホワイトアスパラは、見た目も味わいも繊細な食材です。
そこに濃い醤油を入れると、せっかくの白さが少し隠れてしまう。
透明醤油なら、白さを残したまま、味の輪郭を整えることができます。
白い料理には、白い仕事をする醤油。
透明醤油、ここでもやはり忍者です。

透明醤油は買うべき?まずは100mlサイズがおすすめ
透明醤油を初めて使うなら、まずは100mlサイズがおすすめです。
いきなり大きなサイズを買うより、冷奴、卵料理、白身魚、蒸し鶏、野菜の和え物、ドレッシング、にゅうめんなどに少しずつ使ってみると、透明醤油の良さがわかりやすいです。
気に入ったら、1Lサイズも選択肢になります。
特に、白い醤油麹を作るなら透明醤油をまとまった量で使います。
くんの台所では、白い醤油麹、魚介の漬け、牡蠣出汁醤油、澄んだ出汁料理に使うので、透明醤油の出番は意外と多いです。
最初は珍しい調味料。
気づいたら、冷蔵庫にないと不安な調味料。
透明醤油は、そういうタイプです。
我が家はお得サイズ
透明醤油のおすすめの使い方
透明醤油は、普通の醤油の代わりに何でも使えばいい、というよりも、色を残したい料理に使うと良さが出ます。
白身魚に使う
刺身、昆布締め、カルパッチョ、蒸し魚など、白身魚の色をきれいに見せたい時におすすめです。
魚介の漬けに使う
ホタルイカ、牡蠣、帆立、海老など、魚介の色を残したい漬け料理に向いています。
澄んだ出汁に使う
うどん、きしめん、にゅうめん、吸い物など、出汁を濁らせたくない料理に使いやすいです。
白い醤油麹に使う
米麹と合わせれば、色をつけない醤油麹が作れます。ドレッシングやタルタル風ソースにも展開できます。
ドレッシングに使う
野菜の色を活かしたいサラダにも便利です。白い醤油麹にしてから使うと、さらに旨味が増します。

透明醤油を使う時の注意点
透明醤油は便利ですが、万能というよりも、使いどころが大切な調味料です。
濃い照りや色を出したい料理には普通の醤油が向く
照り焼き、煮魚、角煮、濃い煮物など、醤油の色や香ばしさも料理の一部になる場合は、普通の醤油の方が向いています。
透明醤油は、色をつけない料理に使うと本領発揮します。
使いすぎると塩味が強くなる
透明なので、見た目では入れた量がわかりにくいです。
「見えないから、もう少し入れてもいいかな」
と思って入れると、ちゃんと塩味は来ます。
透明醤油は透明ですが、仕事はしています。
香ばしい醤油感を出したい時は普通の醤油と使い分ける
透明醤油は、素材の色を活かすための調味料です。
焦がし醤油の香りや、濃い醤油の風味を出したい時は、普通の醤油を使うのがおすすめです。
つまり、透明醤油と普通の醤油はライバルではありません。
役割が違うだけです。
料理によって使い分けると、台所の引き出しがひとつ増えます。
ソムリエのひとこと|透明醤油の料理に合うワイン
透明醤油を使った料理は、見た目が軽く、味わいも繊細に仕上がることが多いです。
そのため、ワインも強すぎないものが合わせやすいです。
- 甲州シュール・リー
- ミュスカデ
- アルバリーニョ
- ソアーヴェ
- ヴェルメンティーノ
- シャンパーニュやスパークリングワイン
白身魚、牡蠣、ホタルイカ、春野菜には、酸がきれいで、塩味やミネラル感のある白ワインがよく合います。
透明醤油は、料理を重たく見せない調味料です。
だからワインも、樽が強すぎるものより、すっと入ってくるタイプが合わせやすいです。
透明醤油の料理に、透明感のあるワイン。
ここまで来ると、もう言葉遊びのようですが、味としてもちゃんと合います。
よくある質問
透明醤油は普通の醤油ですか?
正確には、普通の濃口醤油そのものではなく、しょうゆをベースに作られた加工醤油です。商品表示としては「しょうゆ風調味料」に分類されます。
透明醤油は普通の醤油の代わりに使えますか?
使えます。ただし、すべての料理に置き換えるというより、色をつけたくない料理に使うのがおすすめです。
透明醤油はどんな味ですか?
見た目は透明ですが、醤油由来の塩味と旨味があります。素材の色を残しながら、味の輪郭を整えたい時に便利です。
透明醤油は何に使うのがおすすめですか?
白身魚、魚介の漬け、牡蠣、ホタルイカ、豆腐、卵料理、澄んだ出汁、白い醤油麹、ドレッシングにおすすめです。
透明醤油で白い醤油麹は作れますか?
作れます。米麹と透明醤油を合わせて発酵させると、色をつけない白い醤油麹になります。
透明醤油はどこで買えますか?
スーパーで見かけることもありますが、確実に買うなら通販が便利です。まずは100mlサイズから試すのがおすすめです。
まとめ|透明醤油は“色をつけたくない料理”に使うと強い
透明醤油は、ただ珍しいだけの調味料ではありません。
色をつけずに、醤油由来の旨味を加えられる。
ここに大きな魅力があります。
白い醤油麹にする。
ホタルイカを紹興酒漬けにする。
牡蠣の旨味を引き出す。
澄んだ出汁に少し加える。
春野菜や白身魚の色を活かす。
普通の醤油では難しいことが、透明醤油ならできます。
もちろん、普通の醤油には普通の醤油の良さがあります。
茶色く仕上げたい料理には、普通の醤油。
色を残したい料理には、透明醤油。
この使い分けができるようになると、料理の幅がかなり広がります。
透明なのに、存在感がある。
透明醤油は、そんな不思議な調味料です。
見えないけれど、ちゃんといる。
地味だけど、頼りになる。
台所の中にひとりいると助かる、静かな仕事人。
くんの台所では、これからも出番が増えそうです。

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