揚げ物なのに、火を入れていない——低温調理で仕上げる静かなカツレツ

低温調理した豚ロースの厚切りカツレツの断面。揚げ焼きで仕上げたしっとり食感のカツレツ 夜ごはん
低温調理した豚ロースの厚切りカツレツの断面。揚げ焼きで仕上げたしっとり食感のカツレツ

ひとくちメッセージ

揚げ物なのに、火を入れていません。

なかなか大胆な書き出しですが、、、
もちろん本当に生ではありません。

低温調理で火入れを終えた豚ロースを、
揚げ焼きで静かに仕上げるカツレツ。

音も油も控えめ。
でも断面は、きちんとごちそう。


今日の献立

  • 低温調理した豚ロースのカツレツ(揚げ焼き)
  • ルッコラ or キャベツのサラダ
  • くんのトマトソース
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今日のエッセイ

カツレツと聞くと、
どうしても
「高温」「勢い」「覚悟」
みたいな言葉が浮かびます。

でも今回のカツレツ、
実はもう——
火入れは終わっています。

低温調理で、
中まできちんと。

フライパンでやるのは、
揚げるというより
衣に色をつける作業

主張は控えめ。
でも結果は、はっきり。

こういう料理、
年々好きになります。


レシピ①|低温調理 豚ロースのカツレツ(揚げ焼き)

材料(2人分)

  • 豚ロース(厚切り)
  • 塩 少々
  • 小麦粉・卵・パン粉 各適量
  • 揚げ油(フライパン底5〜7mm)

下準備|低温調理

  1. 豚肉に軽く塩
  2. オリーブオイル・にんにく・ローリエと一緒に袋へ
  3. 58℃で2時間
  4. 流水で冷却 → 水気を拭く

👉 この時点で
中まで火入れは完了しています。


ここで道具の話

今回のカツレツは
揚げ焼きです。

油が少ない分、
大事なのは火力よりも——
熱がどう回るか

揚げ焼きで仕上がりを左右するのは、
実はフライパン。

▶ 使用しているフライパン

揚げ焼きでも焼きムラが出にくい
マイヤーのフライパン(24cm)

  • 底面全体に熱が回りやすい
  • 油が暴れにくい
  • 衣だけを、きれいに色づけできる

今回の料理、
正直フライパンで
8割決まっています。

揚げ焼きや低温調理後の仕上げで使っているフライパン。 熱が穏やかに広がるので、 衣の色づきが安定します。
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揚げ焼き工程

  1. 小麦粉 → 卵 → パン粉
  2. 中火で油を温める
  3. 片面30〜40秒ずつ
  4. きつね色でOK
  5. 油を切り、1分休ませてカット

※ 中まで火を通そうとしない
→ それ、もう終わってます。


揚げ焼きカツレツが失敗しない本当の理由

応用編|素材が変わっても、やることは同じ

📸 左からレバカツ、仔牛カツ、豚肩ローススティックカツ

左から
レバーカツ/仔牛のカツレツ/スティックとんかつ

すべて、
低温調理で火入れを終えてから
揚げ焼きで仕上げています。

レバーでも、
仔牛でも、
豚でも。

揚げ焼きなのに、
なぜ中がしっとりしているのか。

理由は単純で、
揚げる前に火入れが終わっているからです。

低温調理で中心まで整えた肉は、
フライパンでは「衣の調整」だけで済む。

この違いは、
切った断面を見るとよく分かります。

火入れの違いは、断面を見ると最も分かりやすい。

低温調理の優位性は、味よりもまず断面に現れます。

左写真→低温調理した仔牛の断面。

高温調理では出にくい、
しっとりと均一な火入れ。

肉の繊維が締まりすぎず、
やわらかさがそのまま残ります。

右写真→豚肩ロースの低温調理後の断面。

厚みがあっても、
中心まで安定した火入れ。

揚げ焼きに移行しても、
加熱の不安がありません。

▶ なぜこの断面になるのか、理屈はこちら

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火入れを安定させているのは、
技術ではなく温度管理。

特別なことではなく、
一定温度を保っているだけです。

火入れは温度ではなく、
安定で管理する。

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肉の中心状態を揃えるために使っている低温調理器。揚げ焼きや仕上げ調理の前に、
火入れを終わらせるための道具です。

  • 火入れは低温調理
  • フライパンでは衣に色をつけるだけ

素材が変わっても、
慌てるポイントがありません。
ちなみにぶーちゃんのおやつも低温調理してます

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📸 厚切り豚ロースのカツレツ・サラダ仕立て

厚みがあっても、
切った瞬間に
「あ、成功してる」と分かる仕上がり。

小さな裏話

ちなみに今回の豚ロース。

低温調理工程の写真はありません。

理由は単純で——
撮り忘れです。

料理人あるある。

ただし、理屈は同じ。

火入れは事前に完了。
揚げ焼きは仕上げ。

結果だけは、
きちんと残りました。

(そしてだいたい、
写真を撮り忘れた日の方がうまくいく不思議。)


🍷ソムリエのひとこと

赤ワインでなくても大丈夫。

  • 軽めのバルベーラ
  • 酸のある白(ソアヴェ、ヴェルメンティーノ)

揚げ物でも、
肩肘張らずに。


🐾ぶーちゃんのひとこと

サクッて音がしたら、
ぼくは台所に来ます。
でも今日は、来ただけです。


✨まとめ

  • 火入れは低温調理
  • 仕上げは揚げ焼き
  • 油は少なめ
  • フライパンが大事

揚げ物なのに、
食後が軽い。

そんな日が、
あってもいいと思うんです。

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