自家製サルシッチャをカツレツにしたら、とんでもない肉汁爆弾ができた|ジャンボ椎茸とトリュフ醤油ソース添え

おつまみ・酒肴

自家製サルシッチャを作りました。

サルシッチャというのは、ざっくり言えばイタリアの生ソーセージ。
ひき肉に塩、胡椒、ハーブ、スパイスを混ぜ込んで、肉の旨味をぎゅっと閉じ込めたものです。

これを普通に焼いて食べても、もちろん美味しい。

しかし、ここでふと思ってしまったのです。

これ、カツレツにしたらどうなるんだろう?

この「ふと思った」が、料理ではたまに危険です。
だいたい美味しくなるか、台所が少し大変なことになるかの二択です。

今回は前者でした。
しかも、かなり強めの前者。

自家製サルシッチャ、衣を着る

自家製サルシッチャを皿に盛った写真
ハーブとスパイスを練り込んだ、くんの自家製サルシッチャ。

まずは自家製サルシッチャを用意します。

今日は実況。──腸なしサルシッチャをマイヤーフライパンでじっくり焼く夜
塩1.2%で味が決まる。屋我地島の塩で肉をまとめ、大津屋フェンネル5gでイタリアの香りを入場させる腸なしサルシッチャ。マイヤーでじっくり焼いて、朝はケールと大麦で整える。

肉の中には、ハーブやスパイスの香り。
フェンネルの甘い香り、黒胡椒の刺激、豚肉の脂の旨味。

この時点で、すでに焼くだけでも十分ごちそうです。

ですが今回は、ここからさらに衣をつけます。

薄力粉をまとわせ、卵にくぐらせ、パン粉をつける。

料理の世界で言うところの、

粉、卵、パン粉。
いわゆる“揚げ物の三者面談”です。

サルシッチャ本人は、まさか自分がカツレツになるとは思っていなかったでしょう。
しかし、人生というのは分かりません。
ソーセージにも第二の人生があります。

揚げると、香りが閉じ込められる

サルシッチャをそのまま焼くと、表面から脂がじわっと出て、香ばしく焼けます。
これはこれで最高です。

でも、カツレツにすると少し違います。

衣があることで、肉汁と香りが外に逃げにくい。
パン粉の中でサルシッチャの脂がじゅわっと広がり、ハーブの香りも一緒に閉じ込められる。

ひと口かじると、

カリッ。
じゅわっ。
ふわっと香草。
最後に肉の旨味。

これはもう、口の中で小さなイタリア祭りが始まります。
しかも神輿を担いでいるのは、だいたい豚肉です。

揚げ方のポイント

サルシッチャはひき肉なので、中までしっかり火を入れるのが大事です。

油の温度は高すぎない方がいいです。
目安は160〜170℃くらい。

高温で一気に揚げると、衣だけ先に色づいて中が追いつかないことがあります。
外はこんがり、中はしっとり火入れ。
ここを狙います。

小さめのサルシッチャなら、転がしながらじっくり揚げて、最後に少し休ませると肉汁が落ち着きます。

揚げたてをすぐ切ると、肉汁が勢いよく出てしまうことがあります。
料理人としてはうれしい現象ですが、食べる側としては皿に旨味を逃がすという、やや切ない展開になります。

少し休ませてから切る。
これだけで、断面のしっとり感が変わります。

付け合わせはジャンボ椎茸

今回の付け合わせはジャンボ椎茸。

これがまた、よかった。

サルシッチャカツレツは、肉の旨味と脂の香りが主役です。
そこに椎茸のじんわりした旨味が入ると、味に奥行きが出ます。

椎茸って、派手ではないけれど、出汁のように全体を支えてくれる食材です。

言うなれば、番組のメイン司会ではないけれど、隣で一言入れるたびに場が締まるタイプ。
こういう人がいる番組は長続きします。
料理も同じです。

くんのトリュフ醤油ソースとアーモンド

仕上げには、くんのトリュフ醤油ソース。

太白胡麻油、醤油、オイスターソース、紹興酒、みりん、トリュフゼスト。
このあたりを合わせた、和と中華とイタリアがテーブルの上で名刺交換しているようなソースです。

このソースをカツレツにかけると、サルシッチャの香草感に、醤油の香ばしさとトリュフの香りが重なります。

さらに刻んだアーモンド。

これがいい仕事をします。

カツレツの衣はカリッ。
アーモンドはコリッ。
サルシッチャはじゅわっ。
椎茸はむちっ。

食感が多い料理は、食べていて飽きません。

ただの揚げ物ではなく、香りと食感の料理になります。

トリュフゼストで作る濃厚トリュフ醤油ソース|和牛シンシンステーキと和牛ハンバーグにかけてみた
トリュフゼストを使って、醤油・オイスターソース・紹興酒を合わせた濃厚トリュフ醤油ソースを作りました。和牛シンシンステーキと和牛ハンバーグに合わせる、肉料理にぴったりの万能ソースです。

材料

材料 目安
自家製サルシッチャ 2本
薄力粉 適量
溶き卵 1個分
パン粉 適量
揚げ油 適量
ジャンボ椎茸 1〜2個
くんのトリュフ醤油ソース 適量
アーモンド 適量

作り方

工程 内容
1 自家製サルシッチャを用意する。表面の水分が多い場合は、軽くペーパーで押さえる。
2 薄力粉をまぶし、余分な粉を落とす。
3 溶き卵にくぐらせる。
4 パン粉を全体につける。強く押しすぎず、ふんわりまとわせる。
5 160〜170℃の油で、転がしながらじっくり揚げる。
6 こんがり色づき、中まで火が入ったら取り出して休ませる。
7 ジャンボ椎茸を焼き、皿に盛る。
8 サルシッチャカツレツを切って盛り付け、トリュフ醤油ソースと刻みアーモンドをかける。

食べた感想

これは、とんでもなく美味しかったです。

自家製サルシッチャの肉の旨味。
ハーブとスパイスの香り。
薄い衣の香ばしさ。
トリュフ醤油ソースのコク。
ジャンボ椎茸の旨味。
アーモンドの食感。

それぞれが強いのに、ちゃんと一皿にまとまっている。

特に、サルシッチャをカツレツにすることで、肉汁が衣の中に閉じ込められる感じがすごくいい。

焼いたサルシッチャはワイルド。
カツレツにしたサルシッチャは、少しよそ行き。

普段は近所の肉屋の兄ちゃんみたいなサルシッチャが、今日はジャケットを着てレストランに来た感じです。
ただし中身は相変わらず肉汁たっぷり。
そこがいい。

ソムリエのひとこと

この料理には、軽め〜中程度の赤ワインがよく合います。

サルシッチャの脂とハーブには、イタリアの赤がやっぱり強いです。

おすすめは、バルベーラ、キャンティ、サンジョヴェーゼ。
少し冷やしたランブルスコも最高です。

トリュフ醤油ソースが入るので、ピノ・ノワールのような赤も合います。
椎茸の香りとトリュフのニュアンスがあるので、少し土っぽさや熟成感のあるワインだと、料理に寄り添いやすいです。

白なら、樽感のあるシャルドネ。
泡なら、フランチャコルタやシャンパーニュもいいですね。

ただ、個人的にはこの料理、やっぱり赤です。

カツレツの香ばしさ、豚肉の旨味、醤油のコク。
ここに赤ワインを合わせると、食卓が急に休日になります。

まとめ

自家製サルシッチャは、焼くだけでも美味しい。

でも、カツレツにすると別の美味しさが出ます。

衣で香りと肉汁を閉じ込める。
トリュフ醤油ソースでコクを足す。
ジャンボ椎茸で旨味を支える。
アーモンドで食感を加える。

これは、かなり満足度の高い一皿でした。

サルシッチャを作ったら、ぜひ一度カツレツにしてみてほしいです。

焼くだけでは見えなかった、サルシッチャの新しい顔が出てきます。

そして食べた瞬間、たぶんこう思います。

ああ、ソーセージにも衣装が必要な日があるんだな。

コメント