この記事の結論
- 味付けなしの低温調理レバーは、薄く切って乾燥させると犬用レバーチップスになります。
- エペイオスの乾燥機能を使うと、低温でじっくり水分を抜けます。
- 塩・醤油・にんにく・香辛料は入れません。豚レバーのみです。
- レバーは栄養が濃いので、毎日たくさんではなく少量のおやつとして与えます。
- 持病がある犬やシニア犬は、心配なら獣医師に相談してください。
ひとくちメッセージ
低温調理したレバーを、薄く切って、じっくり乾燥させる。
たったそれだけで、ぶーちゃん用の無添加レバーチップスができます。
人間用に作った豚レバーの低温調理。
味付けをする前の状態なら、ぶーちゃんのおやつにも使える。
ただし、ここで大事なのは、
味付けをしないこと。
そして、与えすぎないこと。
レバーは栄養が濃い。
つまり、犬にとっても魅力的。
香りも強い。
ぶーちゃんの鼻が、遠くからでも反応します。
こちらが冷蔵庫を開けた瞬間、
「それ、ボクのですよね?」という顔で現れます。
まだ何も言っていないのに。
冷蔵庫の前に、ひとり審査員が立っている。
しかも、かなり厳しい審査員です。

犬用レバーチップスは手作りできる?
できます。
レバーを加熱して、薄く切って、乾燥させれば、犬用のレバーチップスになります。
市販のおやつも便利ですが、手作りすると、
- 何を使ったか分かる
- 味付けをしないで作れる
- 香料や保存料を入れずに作れる
- 愛犬の大きさに合わせて割れる
- できたての香りが強い
という良さがあります。
特にレバーは香りが強いので、少量でも犬にとってはかなり魅力的です。
ぶーちゃんの場合、
袋を開ける前から分かっています。
こちらはまだ、
「さて、今日は少しだけ……」
くらいの気持ちなのに、ぶーちゃんはもう座っています。
おすわり。
目線。
しっぽ。
すべてが早い。
人間でいうと、まだメニューを見ている段階で、すでにナイフとフォークを持って待っている状態です。
材料|使うのは味付けなしのレバーだけ





材料
- 味付けなしで低温調理したレバー 適量
これだけです。
塩、醤油、にんにく、こしょう、香辛料、油は入れません。
犬用のおやつとして作るなら、味付けはしない。
ここが大事です。
人間用のレバーステーキなら、塩をふったり、バターで焼いたり、黒胡椒をきかせたりしたくなります。
料理人としては、そこから先が本番です。
でも、ぶーちゃん用は違います。
味付けをしたくなる右手を、そっと止めます。
「ここからは犬のおやつです」と、自分に言い聞かせます。
料理人の本能と、飼い主の理性。
まな板の上で、静かな会議が始まります。
作り方|低温調理したレバーを薄く切って乾燥する
作り方
- 低温調理したレバーを冷ます。
- なるべく薄くスライスする。
- キッチンペーパーで表面の水分を軽く取る。
- エペイオスの網に、重ならないように並べる。
- 70℃で6〜8時間を目安に乾燥する。
- しっかり乾いたら、冷まして保存する。
ポイントは、薄く切ることです。
厚く切ると、中心に水分が残りやすくなります。
水分が残ると傷みやすいので、犬用のおやつとしては少し不安が残ります。
パリッと乾かしたいなら、なるべく薄く。
でも薄すぎると割れやすい。
このあたりが、なかなか難しい。
レバーを切りながら、
「これはチップスなのか、短冊なのか、もはや名刺なのか」
という気持ちになります。
ただ、ぶーちゃんにとっては形より香りです。
多少いびつでも大丈夫。
手作りおやつに、工場のような均一さは要りません。
むしろ、少し不揃いな方が、
「くんが作りました感」があります。
エペイオスで乾燥する温度と時間
今回の目安は、
- 70℃
- 6〜8時間
です。
エペイオスの乾燥機能を使うと、低温でじっくり水分を抜けます。
レバーの厚みによって乾燥時間は変わります。
乾燥時間の目安
- 薄めに切った場合:6時間前後
- 少し厚めの場合:8時間前後
- しっかり乾かしたい場合:途中で様子を見ながら追加
乾燥中は、途中で一度様子を見ます。
表面は乾いているけど、中が少ししっとりしている場合は、もう少し乾燥。
保存性を考えるなら、水分はしっかり抜いた方が安心です。
ただし、乾かしすぎると割れやすくなります。
でも、それはそれで大丈夫。
小さく割って、ごほうび用に使えます。
ぶーちゃんにとっては、
大きさより回数。
1枚を大きくもらうより、
小さく割って何回ももらえる方が、なんとなく満足そうです。
人間でいうと、
大きなステーキ1枚より、試食コーナーを何周もする楽しさ。
いや、してはいけません。
でも気持ちは分かります。
低温調理レバーから作る理由
レバーをいきなり乾燥させるのではなく、今回は先に低温調理しています。
理由は、火入れを安定させてカリカリにしたいからです。
低温調理してから乾燥させることで、レバーの中心まで火を入れて、そのあと水分を抜く流れにできます。
もちろん、犬用に作る場合は、鮮度の良いレバーを使い、調理器具やまな板、包丁の衛生管理も大切です。
レバーは傷みやすい食材です。
買ってきたら早めに調理。
調理後も早めに乾燥。
保存も冷蔵または冷凍が安心です。
「ちょっと置いておこう」は、レバーには向きません。
レバーは、こちらの油断を見逃さない食材です。
まるで、提出期限を過ぎた書類のように、急にこちらへ圧をかけてきます。
犬にレバーをあげるときの注意点

レバーは犬にとって魅力的な食材ですが、栄養が濃い食材でもあります。
特に、ビタミンAや鉄分を含みます。
だから、たくさん与えれば良いというものではありません。
注意すること
- 毎日大量に与えない
- 主食ではなく、おやつとして少量にする
- 初めて与えるときは小さく割って少しだけ
- 体調に変化がないか見る
- 持病がある犬、シニア犬は獣医師に相談する
ぶーちゃんは11歳。
若い頃と同じ感覚で、何でもたくさんあげる年齢ではありません。
喜ぶ顔を見ると、ついもう一つあげたくなります。
あの目で見られると、こちらの理性はだいぶ揺れます。
「今のは、味見だったよね?」
という顔をします。
でも、そこはぐっと我慢。
おやつは、おやつ。
主食ではありません。
愛情は量ではなく、加減です。
料理も犬のおやつも、最後はそこに戻ってきます。
保存方法
しっかり乾燥させたレバーチップスは、冷ましてから保存します。
保存の目安
- 冷蔵保存:数日以内に食べ切る
- 冷凍保存:小分けにして保存
- 常温保存:おすすめしません
手作りなので、市販品のような保存料は入っていません。
乾燥させたからといって、ずっと常温で置けるわけではありません。
特に梅雨や夏場は、冷蔵または冷凍が安心です。
保存袋に入れる場合は、しっかり冷ましてから。
温かいまま袋に入れると、内側に水滴がつきます。
水滴。
それは手作りおやつ界の、小さな不安要素です。
せっかく乾燥させたのに、袋の中でしっとり戻ってしまう。
これは悲しい。
冷ましてから保存。
ここは地味ですが大事です。
与える量の目安
犬の体格や体調によって変わりますが、レバーチップスは少量で十分です。
ぶーちゃんのような小型犬なら、まずは小さく割って、ほんの少しから。
与え方の例
- 散歩後のごほうび
- 食欲が落ちたときの香りづけ
- トレーニングのごほうび
- いつものフードに少し砕いてのせる
毎回たくさんあげるより、少量を上手に使う方が良いです。
レバーは香りが強いので、少しでも存在感があります。
フードにほんの少し砕いてのせるだけで、ぶーちゃんの表情が変わります。
「今日は、いつものごはんに何かありますね」
という顔になります。
犬はしゃべりません。
でも、目でかなり言います。
しかも、かなり正確に言います。
ぶーちゃんのひとこと

🐾
これは、おやつではありません。
ボクにとっては、事件です。
冷蔵庫が開いた。
くんが袋を出した。
レバーの香りがした。
この時点で、ボクはすべてを理解しました。
あとは、どれだけ早く座るか。
どれだけ可愛く待つか。
どれだけ「ずっと前から良い子でしたよ」という顔をするか。
そこが勝負です。
くんのひとこと
犬用のおやつを手作りするとき、いちばん大事なのは、
「人間の料理としておいしくしすぎないこと」かもしれません。
料理人としては、つい味を入れたくなる。
塩を少し。
香りを少し。
焼き色を少し。
でも、犬用にはそれをしない。
味付けをしない。
香辛料を入れない。
油も使わない。
ただ、素材を加熱して乾燥させる。
これはこれで、料理です。
引き算の料理。
いや、引き算しかない料理。
でも、ぶーちゃんは喜ぶ。
その顔を見ると、
「ああ、今日はこれで正解だったな」
と思います。
人間の料理は、味の重なりで感動する。
犬のおやつは、安心と香りで喜んでくれる。
台所には、そういう幸せもあります。
よくある質問
犬用レバーチップスに味付けは必要ですか?
必要ありません。
犬用に作る場合は、塩、醤油、にんにく、香辛料などは入れません。
素材の香りだけで十分です。
鶏レバーでも作れますか?
作れます。
ただし、鮮度の良いものを使い、しっかり加熱してから乾燥させます。

乾燥時間はどれくらいですか?
70℃で6〜8時間を目安にします。
レバーの厚みによって変わるので、途中で様子を見ながら調整します。
常温保存できますか?
手作りで保存料を入れていないため、常温保存はおすすめしません。
冷蔵または冷凍で保存し、早めに使い切ります。
毎日あげてもいいですか?
毎日たくさん与えるのはおすすめしません。
レバーは栄養が濃い食材なので、主食ではなく少量のおやつとして使います。
シニア犬にもあげられますか?
少量なら使いやすいおやつですが、持病がある犬や食事制限がある犬は、獣医師に相談してください。
ぶーちゃんもシニアなので、量は控えめにしています。
関連記事
人間用の豚レバー低温調理はこちら
味付け前のレバーは、犬用レバーチップスにも使えます。
人間用には、60℃2時間で低温調理して、フライパンで香ばしく焼き上げます。
関連記事:
豚レバー低温調理は60℃2時間で大丈夫?牛乳で臭みを抜く作り方

低温調理したレバーを焼くなら
低温調理したレバーに粉をつけて焼くと、しっとりしたニラレバ炒めにもできます。
関連記事:
低温調理した豚レバーを焼くと美味しい?ニラレバ炒めにする方法
低温調理の道具はこちら
低温調理器、エペイオスなど、くんが使っている道具は別ページにまとめています。
関連記事:


まとめ|犬用レバーチップスは、味付けしないごちそう
犬用レバーチップスは、味付けなしの低温調理レバーを薄く切り、じっくり乾燥させるだけで作れます。
塩も醤油も使わない。
にんにくも香辛料も入れない。
油で揚げない。
それでも、レバーの香りだけで、ぶーちゃんは十分うれしそうです。
大事なのは、
- 味付けしないこと
- しっかり加熱すること
- 薄く切って乾燥させること
- 冷蔵または冷凍で保存すること
- 少量のおやつとして与えること
手作りおやつは、特別なごちそうである前に、安心してあげられることが大切です。
ぶーちゃんがうれしそうに食べる。
それを見て、こちらもうれしくなる。
台所の幸せというのは、
人間の皿の上だけにあるわけではないのだな、と思います。
今日もまた、冷蔵庫の前でぶーちゃんが待っています。
まだ何も出していないのに。
おそらく彼は、もう知っています。
こちらが、レバーチップスを隠し持っていることを。

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