熟成ぬか床で、我が家の漬けものが続いた話





ぬか床って、正直なところ
**「続かない料理界のエース」**だと思っていました。
始めた初日は、やる気満々。
3日後、混ぜたかどうか記憶があいまい。
1週間後、冷蔵庫の奥で静かにフェードアウト。
ええ、
だいたい皆さんと同じルートです。
今回は、きゅうりを5日、干し大根を1週間。
いわゆる“古漬け寄り”まで試してみました。
ぬか床が続かない理由は、性格の問題じゃない
よく言われます。
「ぬか床は愛情」
「毎日話しかけて」
「手をかけた分だけ応えてくれる」
……すみません。
平日の夜に、そこまで余力がありません。
料理が嫌いなわけじゃない。
でも、家庭の台所で大事なのは
理想より、現実。
そこで今回は「最初から熟成されたぬか床」を選びました


仕込みができないわけじゃない。
やろうと思えば、配合も管理もできます。
でも今回は、
「育てる前」を全部すっ飛ばしました。
ぬか床は、
育てる料理じゃなくて、
続けられた人が勝つ料理。
だったら最初から、
勝ちポジションに立っておこうじゃないかと。
開けてみると、こんな状態です


見た目は地味です。
インスタ映え?
まあ、しません。
でもこの色。
明るすぎず、暗すぎず、
きな粉みたいな落ち着いた茶色。
発酵的には、
かなりの優等生。
指で触ると、
しっとりしているのに、重くない。
野菜にぬかが
薄く、均一に付くのが、このぬか床のいちばん好きなところです。
左は干し大根を1週間、真ん中は胡瓜を5日、右はカブを3日



同じぬか床です。
でも、性格はほぼ別人。
干し大根|1週間
水分を抜いてから漬けると、
旨みがぎゅっと凝縮。
塩味は角が立たず、
コクと余韻が残る。
これはもう、
ごはんのお供というより完全に肴。
胡瓜|5日
右は、きゅうりを5日。
いわゆる「古漬け」寄りです。
酸はあります。
でも、角は立たない。
これが、
発酵が暴れていない状態。
――この振れ幅。
これが、
すでに育っているぬか床の強さです。
実際に漬けてきたもの

・きゅうり
・カブ
・大根
・赤大根
・青菜
・干し大根
共通して言えるのは、
失敗しにくいということ。
「ちょっと漬けすぎたかな?」
くらいでも、味が破綻しません。
すぐに漬けたことすら忘れてしまう我が家では、
これはかなり大事なポイントです。
完成。切って、盛るだけ。
取り出して、
さっと洗って、
切って、器に盛る。
それだけ。
正直に言うと、
「うわ、美味い!」
ではありません。
でも、
「あ、明日も食べるな」
と思いました。
ぬか床にとって、
これ以上の褒め言葉はない気がします。
ぬか床は料理じゃなく、生活のリズム
手をかけすぎない。
気負わない。
失敗しにくい。
この熟成ぬか床は、
ちゃんと美味しいのに、頑張らなくていい。
だから、
冷蔵庫の奥でフェードアウトしません。
正直に言います。向いてない人もいます
ぬか床を
- 趣味にしたい
- 毎日混ぜたい
- 発酵を「育てたい」
そういう人には、
たぶん物足りない。
でも、
- 失敗したくない
- 匂いで家族に嫌がられたくない
- とにかく続けたい
なら、
最初からこれを選ぶのが、いちばん楽です。
まとめ|だから今も、使っています
・仕込み不要
・管理が楽
・味が安定
・続けられる
👉 私が今も使っている熟成ぬか床はこちら
正直、これで失敗したら、
もう一度ぬか床を始めることはなかったと思います。
ぬか床に限らず、
味噌床も、低温調理も、
「手を動かす時間」より「待つ時間」が味を作ります。
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