🍚 牡蠣と九条ネギのオイスター餡かけ|ソムリエが綴る体にやさしい朝ごはんの物語

ひとくちメッセージ

牡蠣の旨みを九条ネギと茄子のとろみで包み、
湯気の向こうに秋の気配を感じながら。
静けさの中で体が整っていく、そんな朝のごはんです。

今日の献立

  • 牡蠣と九条ネギと茄子のオイスターソース炒め(ごはんに合うように餡掛けで)
  • 茄子の揚げ浸し
  • 豆腐と厚揚げと水菜のチャンプルー(レモンとナンプラーであっさりと)
  • 納豆ととんぶり
  • ワカメと厚揚げと九条ネギの白いとこのスープ
  • 土鍋ごはん

☀️ 今日のエッセイ

最近、朝のキッチンに立つと、音の順番が愛おしく感じる。
湯を沸かす音、包丁がまな板を叩く音、オイスターソースが鍋肌で香る音。
全部が「今日も生きてるよ」と言ってくれている気がする。

牡蠣を炒めながら、秋の朝の冷たい空気を感じる。
九条ネギの香りが少し甘くなって、茄子が静かに油を吸っていく。
餡を仕上げた瞬間の“とろみの呼吸”が、心を落ち着かせてくれる。

料理って、味より先に“整う”んだと思う。
体が、香りと湯気で少しずつ目を覚ます。
そうして迎える一日は、なんだか優しい。

レシピ

牡蠣と九条ネギと茄子のオイスターソース炒め

牡蠣の亜鉛と鉄が“朝のエネルギー”を静かに補ってくれる一皿。
九条ネギの甘みと温かい餡で、体の奥からゆっくり目が覚めます。
 ※使用した器の詳細はコチラからご覧ください⇩
材料分量
牡蠣(SETOUCHI OYSTER 冷凍かき 広島県産 )6粒
九条ネギ1本
茄子1本
オイスターソース大さじ1
醤油小さじ1
みりん小さじ1
水溶き片栗粉小さじ2
ごま油(JOYL純正ごま油)少々
  1. 牡蠣を塩水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭く。
  2. フライパンにごま油を熱し、茄子を炒める。
  3. 九条ネギと牡蠣を加え、調味料を合わせて軽く煮る。
  4. 水溶き片栗粉でとろみをつけ、器に盛る。

茄子の揚げ浸し

一晩出汁を吸いこんだ茄子は、塩分と水分のバランスをふわっと整えてくれる“朝のリセット副菜”。
生姜の香りが、頭も体もスイッチを入れてくれます。
 ※使用した器の詳細はコチラからご覧ください⇩
材料分量
茄子2本
出汁(無添加 高級あご入り だし粉末 )200ml
醤油大さじ1
みりん大さじ1
生姜(おろし)少々
鰹節(鹿児島県 枕崎産 極上 荒本節 使用 花 かつお)適量
揚げ油(まいにちのこめ油)適量
  1. 茄子を半分にして切れ目を入れて素揚げする。
  2. 出汁・醤油・みりんを温め、茄子を漬ける。
  3. 冷蔵庫で一晩寝かせ、朝に冷たいままいただく。
  4. 食べる直前におろし生姜と鰹節をのせる。

豆腐と厚揚げと水菜のチャンプルー

豆腐と厚揚げのたんぱく質で、朝イチの体にやさしく燃料補給。
レモンとナンプラーの香りが代謝スイッチを入れてくれる、軽いけど満足系のおかずです。
 ※使用した器の詳細はコチラからご覧ください⇩
材料分量
木綿豆腐1/2丁
厚揚げ1/2枚
水菜1/2束
キャベツ2枚
ナンプラー小さじ1
レモン汁小さじ1
ごま油小さじ1
にんにく(刻み)少々
  1. 豆腐を水切りし、厚揚げを一口大に切る。
  2. ごま油で厚揚げを焼き、にんにくを香り立たせる。
  3. 豆腐と水菜、レンジで蒸したキャベツを加えて軽く炒め、ナンプラーとレモン汁で仕上げる。

納豆ととんぶり

発酵×食物繊維のタッグ。
とんぶりのプチプチは“腸の目覚まし時計”みたいな存在で、体の内側からスッと整う小鉢です。
 ※使用した器の詳細はコチラからご覧ください⇩
材料分量
納豆1パック
とんぶり小さじ2
醤油少々
ごま適量
  1. 納豆をよく混ぜて空気を含ませる。
  2. とんぶりと醤油を加えて合わせる。
  3. 仕上げにごまを散らす。

ワカメと厚揚げと九条ネギの白いとこのスープ

ミネラルとやさしい油分が一緒にとれる、朝の“浄化スープ”。
九条ネギの甘みがじんわり広がって、飲み終わるころには呼吸が深くなります。
 ※使用した器の詳細はコチラからご覧ください⇩
材料分量
出汁250ml
厚揚げ1/3枚
九条ネギ(白い部分)10cm
乾燥ワカメ(伊勢志摩産ワカメ)小さじ1
少々
醤油小さじ1/2
  1. 出汁を温め、厚揚げとワカメを入れる。
  2. 九条ネギを加え、ひと煮立ち。
  3. 塩と醤油で味を整える。

土鍋ごはん

炊きたての白米は、噛むほど甘くなる“やさしいエネルギー”。
おこげの香ばしさごと食べると、ちゃんと食べた満足感が心まで落ち着かせてくれます。
 ※使用した器の詳細はコチラからご覧ください⇩
材料分量
白米(青天の霹靂)2合
400ml
ひとつまみ
  1. 米を研ぎ、30分浸水。
  2. 土鍋に米と水を入れ、中火にかける。
  3. そのままの火加減で12分、
  4. 沸騰して湯気がでてきたら火を止めて20分蒸らす。
  5. おこげまでごちそう。

🍚 青天の霹靂を土鍋で炊く、至福の一膳

青森のブランド米「青天の霹靂」。
炊き上がりは一粒一粒が凛と立ち、土鍋の中で白い光を放つよう。
蓋を開けた瞬間に立ち上る湯気は、まるで朝の森を抜ける霧のようで、
ほのかな甘みと香ばしいおこげの香りが心を包み込みます。

口に運べば、外はつややかで中はふっくら。
噛むほどに米の芯に隠れた上品な甘みが広がり、
どんなおかずも引き立てながら、主役としての存在感を放ちます。

「青天の霹靂」は、冷めても粒感がほどけず、お弁当にもぴったり。
土鍋で炊くことで、米本来の旨味と香りが一層際立ち、
一膳の中に“日本の四季と手間の美学”が宿ります。

📝栄養メモ

牡蠣と九条ネギのオイスター餡かけ|亜鉛と鉄で“整う朝”

海のミネラルは“朝のサプリメント”。
牡蠣の亜鉛が肌を整え、鉄が酸素を運ぶ。
九条ネギの甘みがその流れをやさしく後押ししてくれる。
食べ終えたあと、呼吸が深くなる朝。

茄子の揚げ浸し|出汁で落ち着く、朝のリセット

油をまとった茄子が出汁を吸っていく音は、まるで深呼吸。
カリウムが余分な塩分を流して、むくみ対策にもなる。
“体の静電気”が抜けていくような副菜。

豆腐と厚揚げと水菜のチャンプルー|たんぱく質と香りの目覚まし

豆腐の植物性たんぱくが身体を内側から静かに起こし、
ナンプラーの香りが感覚をシャキッとさせる。
南の風みたいな塩気とレモンの酸味で、代謝がふっとあがる朝。

納豆ととんぶり|腸が笑う小鉢

発酵の力と食物繊維のつぶつぶ。
とんぶりのプチプチが、胃腸に「おはよう」を伝える。
静かな幸福感が、口の中から体へと広がる。

ワカメと厚揚げと九条ネギの白いとこのスープ|浄化の出汁で整う朝

ワカメのミネラルと厚揚げのカルシウム。
出汁の透明感が、体の奥に残った“昨日の疲れ”を洗い流す。
飲み干すたびに、体の輪郭がすっと整う。

土鍋ごはん|白米の中にある小さなご褒美

噛むほどに甘みが増す炊き立ての白米。
米のアミノ酸は、朝の集中力のガソリン。
おこげの香ばしさは“今日もちゃんと生きてる”という香り。

ソムリエのひとこと

朝の牡蠣は、静けさをまとったワインが似合う。
ジュラのサヴァニャンなら、出汁とオイスターの余韻を深めてくれる。
夜に思い返すなら、ロワールのシュナン・ブラン。
白桃の香りが、九条ネギの甘みと溶け合う。
まるで“朝をもう一度やり直せるような”一杯。

🍷おすすめワインリスト

ドメーヌ フィリップ ヴァンデル サヴァニャン(仏・ジュラ)

ナッツやバターの香り、白胡椒の余韻。
牡蠣の旨味を引き立てながら、後口に出汁のような深みを残す。
「和の出汁と仏の酸」が出会う、静かな白ワイン。

ドメーヌ デ ギュイヨン
ソミュール キュヴェ ヴァン デュ ノール ブラン(仏・ロワール)

白い花、洋梨、レモンピール。澄んだ酸。
九条ネギの甘みや茄子の油分に寄り添って、食後を軽くまとめてくれる。
飲み終わったあと、朝露みたいな透明感だけが残る。

ピノ・ビアンコ アルト・アディジェ(伊・北イタリア)

すりガラスのように柔らかい白。
豆腐と厚揚げのチャンプルーと合わせると、レモンの酸味と一体になる。
「重くない満足」の正体はこれです、というタイプの1杯。

グラヴナー リボッラ・ジャッラ(伊・フリウリ)

琥珀色の液体に、熟した柑橘とハーブの香り。
納豆やとんぶりの発酵のニュアンスを包み込んで、
“発酵がワインになる瞬間”を見せてくれる。
静かな夜、深く息をつきたい時のワイン。

まとめ

朝のごはんは、静けさの贅沢。
香り、音、湯気、どれも穏やかでやさしい。
整うということは、満たすことではなく、
“ほどよく空けておくこと”。
今日も心に小さな余白を残して、始まる一日。

ぶーちゃんのひとこと

「ねぇ、それ…牡蠣ってぼくも食べられるの?」
ネギ抜きなら、すこしだけね🐾
朝日を背に、しっぽがふわっと揺れていました。

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