大和芋入り卵焼きとヘルシー手羽先唐揚げ|平湯葉とオクラのおひたしで楽しむ和朝食献立

🍱 今日の献立

・鶏胸肉の皮と新生姜の出汁醤油汁

・大和芋入りのふっくら卵焼き

・低温調理から仕上げた手羽先唐揚げ

・男前ケンちゃん豆腐とちりめんじゃこのポン酢かけ

・平湯葉とオクラのおひたし

・鮑の肝の煮物(バター麺つゆ風味)

・青森県産「青天の霹靂」ごはん

✍️ 今日のエッセイ

今朝の食卓は、ちょっとした旅館の朝ごはんのようになりました。

昨日の鶏胸肉の仕込みで出た皮を、新生姜と一緒に出汁醤油汁に。ほんのり漂う鶏の旨味としょうがの香りで、一口目から目が覚めます。

卵焼きは大和芋をすりおろして入れ、丸太のようにどっしりと焼き上げました。食べ応えがあって、箸を入れるとふんわり。小さな工夫で朝から豊かになります。

手羽先は前日に低温調理しておいたものを、ノンフライオーブンで仕上げ。外はパリッと、中はしっとりジューシー。「唐揚げ」という名前ですが、油をほとんど使わずに済むのも嬉しいところです。

食卓の隅には、男前ケンちゃん豆腐とちりめんじゃこをポン酢で。平湯葉はさっと湯にくぐらせ、オクラと合わせておひたしにしました。さらに、鮑の肝をバターと麺つゆで煮込んだ小鉢も。ほんのひと口ですが、旨味の余韻が長く続きます。

最後は青森県産「青天の霹靂」の白いごはん。噛みしめるほどに甘みが広がり、食卓全体をしっかりと支えてくれました。

「朝からずいぶん手をかけますね」と言われそうですが、不思議と面倒には感じません。昨日の仕込みや余りものを活かしながら作ると、朝ごはんはただの食事ではなく、ちょっとしたご褒美になるんです。

🍳 レシピ1:大和芋入りの卵焼き

材料(2人分)

卵 … 3個 大和芋すりおろし … 大さじ2 出汁 … 大さじ1 醤油 … 少々

作り方

卵と大和芋、出汁、醤油を混ぜ合わせる。 卵焼き器に流し込み、少しずつ巻きながら焼く。 丸太のように仕上げると見た目も楽しい。

🍗 レシピ2:ヘルシー手羽先唐揚げ

材料(2人分)

手羽先 … 6本 塩 … 小さじ1/2 にんにく・生姜 … 各1片(すりおろし) オリーブオイル … 大さじ1

作り方

手羽先に塩・にんにく・生姜・オリーブオイルを揉み込み、一晩置く。 低温調理(65℃で1時間)して火を通す。 ノンフライオーブンで皮がカリッとするまで焼く。

🥗 レシピ3:湯葉とオクラのおひたし

材料(2人分)

平湯葉 … 適量 オクラ … 5本 出汁 … 50ml 醤油 … 小さじ1

作り方

湯葉をさっと湯通しする。 オクラは塩ゆでして切る。 出汁と醤油を合わせ、湯葉とオクラを和える。

🐚 鮑の肝の煮物(バター麺つゆ風味)

材料(2〜3人分・小鉢程度)

鮑の肝 … 2〜3個分(下処理済み) バター … 10g 麺つゆ(3倍濃縮) … 大さじ1 水 … 大さじ2 酒 … 大さじ1 みりん … 小さじ1(お好みで)

作り方

下処理 鮑の肝を水で優しく洗い、苦玉(緑がかった部分で苦味の強いところ)があれば取り除く。 煮る 小鍋に水・酒・麺つゆを入れて弱火にかけ、鮑の肝を加える。 アクが出たら取り除きながら、2〜3分ほど静かに煮る。 仕上げ 火を止める直前にバターを加えて溶かし、全体に絡める。 ほんのり照りが出たら完成。

🍲 鶏胸肉の皮と新生姜の出汁醤油汁

材料(2人分)

鶏胸肉の皮 … 1枚分(下処理済みのもの) 新生姜 … 20〜30g(千切り) 出汁(かつお出汁 or 鶏出汁) … 400ml 醤油 … 大さじ1 酒 … 大さじ1 塩 … 少々 青ねぎ … 少々(小口切り、仕上げ用)

作り方

下ごしらえ 鶏胸肉の皮は余分な脂を取り除き、食べやすい大きさに切る。新生姜は細めの千切りにする。 煮出す 鍋に出汁を入れ、鶏皮を加えて中火で煮立たせる。鶏皮から旨味と脂が出るのでアクを軽く取る。 調味する 新生姜を加え、醤油・酒で味を整える。仕上げに塩で味を微調整。 仕上げ 器に注ぎ、小口切りの青ねぎを散らす。お好みで七味唐辛子や柚子皮を添えても◎。

🍷ソムリエのひとこと

今朝の和朝食に寄り添うワインのご提案

朝の献立に「ワインを合わせるなんて…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、控えめに一杯。実は和食とよく調和するワインがあるんです。

鶏胸肉の皮と新生姜の出汁醤油汁には、甲州の白ワインがおすすめです。ルバイヤート甲州のシュール・リーなどは、柑橘の爽やかさと、出汁や鶏皮の旨味に寄り添う深みがあります。朝にいただいても重たくなく、スッと体に馴染むような感覚です。

大和芋を加えた卵焼きや、ふっくらした湯葉とオクラのおひたしには、アルバリーニョが合います。柑橘の酸味と海のミネラルを感じる一本。まるでワカメやちりめんじゃこの風味を引き立てるかのように、食材の輪郭が鮮やかになります。

そして、低温調理で仕上げたヘルシーな手羽先唐揚げには、スパークリングワインを。山形産のデラウェアの泡など軽快なものなら、油分を爽やかに流しながら、鶏の旨味をさらに楽しませてくれます。

最後に、少し大人の味わいである鮑の肝の煮物。ここには、甲州の辛口も良いですが、思い切ってオレンジワインを合わせても面白いです。肝のほろ苦さとワインの複雑さが響き合い、朝から小さな贅沢に。

朝食にワイン。特別な日だけでも、ほんの一杯だけでも。

一日のはじまりに、食卓の物語を少し豊かにしてくれる魔法のような存在だと思うのです。

🌸 まとめ

朝ごはんは、単にお腹を満たすためのものではないのかもしれません。

昨日の工夫をちょっと持ち越して、小鉢をいくつか並べるだけで、食卓は朝から小さな祝祭になります。

「大げさだな」と思われるかもしれませんが、実際に湯気の立つお椀や黄金色の卵焼きが並ぶと、気分はかなり上がります。

そこにワインや日本酒をほんの一杯添えれば――ああ、今日は特別な日だったかな? そんな気持ちになるから不思議です。

一日の始まりに、ささやかながらも「自分だけのセレモニー」。

朝ごはんは、実は一番身近なご褒美なのかもしれませんね。

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