ソムリエが作る夏の朝ごはん|ゴーヤ・干し湯葉・干しタケノコで楽しむ滋味とワインペアリング

●ゴーヤと干し湯葉とキクラゲとちりめんのナンプラーレモン炒め

●にんじんのガレット

●イワシと新生姜の梅煮

●大葉と大和芋の卵焼き

●干しタケノコの炊き込みご飯(醤油味・おこげ香ばしく)

● 椎茸の味噌汁

おはようございます。今朝の食卓も、季節の移ろいを感じさせる一皿たちが並びました。

まず目を引くのは、緑のアクセント・ゴーヤの炒め物。苦味を和らげるひと工夫として、軽くボイルしてから炒めてあります。干し湯葉の旨味とちりめんの塩気、キクラゲの食感が加わり、夏の朝らしい清々しさを感じます。

そして人参のガレット。細切りにした人参をじっくり焼き上げ、岩塩だけで仕上げた潔さ。甘みと香ばしさが際立ち、口に運ぶたびに「野菜はこんなに力強いのか」と感じさせます。

魚料理は、イワシと新生姜の梅煮。脂の乗ったイワシに、梅の酸味と生姜の爽やかさ。夏バテ気味の体に心地よく染みわたります。

さらに、食感が残るほどの大和芋を刻み込んだ卵焼き。大葉の香りがふわりと広がり、朝の目覚めを爽やかに演出します。

最後に、醤油の香りが立つ干しタケノコの炊き込みご飯。香ばしいおこげと椎茸の味噌汁で、朝の食卓は完成です。

滋味深さのなかに遊び心も感じられる、そんな献立になりました。

ゴーヤと干し湯葉とキクラゲとちりめんのナンプラーレモン炒め

材料(2人分)

ゴーヤ … 1/2本 干し湯葉 … 20g(乾燥状態) キクラゲ(乾燥) … 5g ちりめんじゃこ … 大さじ2 ナンプラー … 小さじ2 レモン汁 … 小さじ2 ごま油 … 小さじ1 鰹節…適量

作り方

ゴーヤは薄切りにし、塩少々をふって2分ボイルする。 干し湯葉とキクラゲを戻して切る。 フライパンにごま油を熱し、湯葉・キクラゲ・ちりめんを炒める。 ゴーヤを加え、ナンプラーとレモン汁で仕上げる。最後に鰹節をふりかける。

にんじんのガレット

材料(2人分)

にんじん … 2本(約200g) 片栗粉 … 小さじ2 塩 … 少々 岩塩 … 仕上げ用

作り方

にんじんは千切りにする。 ボウルににんじん・片栗粉・塩を入れて混ぜる。 フライパンに油を熱し、にんじんを広げて押し付けるように焼く。 両面をこんがり焼き、仕上げに岩塩を振る。

イワシと新生姜の梅煮

材料(2人分)

イワシ … 4尾 梅干し … 2個 新生姜 … 30g 醤油 … 大さじ2 酒 … 大さじ2 みりん … 大さじ2 水 … 200ml

作り方

イワシは頭と内臓を取って洗う。 新生姜は千切りにする。 鍋に水・酒・みりん・醤油・梅干し・生姜を入れて煮立てる。 イワシを加え、落とし蓋をして中火で煮含める。

大葉と大和芋の卵焼き

材料(2人分)

卵 … 3個 大和芋 … 50g 大葉 … 4枚 出汁 … 大さじ2 醤油 … 小さじ1/2 油 … 適量

作り方

大和芋は粗みじん切り、大葉は細かく刻む。 卵を溶き、出汁・醤油・具材を加えて混ぜる。 卵焼き器に油を熱し、数回に分けて巻きながら焼く。

干しタケノコとオーツ麦の炊き込みご飯

材料(2人分)

米 … 1合 オーツ麦1合 干しタケノコ … 40g 干し椎茸 … 2枚 出汁 … 400ml 醤油 … 大さじ2 みりん … 大さじ1

作り方

干しタケノコと干し椎茸を戻し、薄切りにする。 炊飯器にオーツ麦・米・出汁・醤油・みりんを入れ、具材をのせる。 通常炊飯し、蒸らして混ぜる。

干し椎茸とキクラゲのお味噌汁

材料(2人分)

干し椎茸 … 2枚 キクラゲ(乾燥) … 5g 出汁 … 400ml 味噌 … 大さじ2

作り方

椎茸・キクラゲを戻して切る。 出汁で煮て火を止め、味噌を溶き入れる。

「苦味・甘味・酸味・旨味」、そして「香ばしさ」。

今日の献立には、ワインの要素をすべて思わせる要素が詰まっています。

ゴーヤの苦味は赤ワインのタンニンに、にんじんの甘味は果実味に、梅煮の酸味はワインの酸に通じます。炊き込みご飯のおこげは熟成した樽香に重なります。

食卓の小宇宙のような一膳でした。

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ゴーヤ炒めと好相性。アルヴァリーニョ種独特の高貴さながら、伸びやかで快適、親しみやすい白ワインが苦味をやわらげる。

● アルザス・リースリング(フランス)  このワインを京橋ワインショップで見る

にんじんガレットの甘みを酸で引き締める。

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イワシの梅煮と梅の酸味が響き合う。

●サンセール・ブラン(ロワール) このワインを京橋ワインショップで見る 

大葉の香りをワインのハーブ香が包み込む。

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干しタケノコご飯とお味噌汁の旨味に寄り添う。

今朝の食卓は「乾物の滋味」と「夏野菜の清涼感」が調和した一膳でした。

食べ終えた後に感じるのは、軽やかな満足感と、次の一日の活力。

朝ごはんこそ、日々の暮らしを支える最高のペアリングかもしれません。

――今日も、食卓から物語が始まります。

階段を登りきったその先で、ぶーちゃんがこちらを振り返ります。

目はキラキラ、舌をぺろり。

「ほらほら、遅いよ! こっちこっち!」

そんな声が聞こえてきそうです。

10歳半。人間で言えば立派なベテラン世代ですが、階段を見ると気持ちは少年に逆戻り。

勢いよく駆け上がったあとには、このドヤ顔。

「どう? まだまだ若いでしょ?」とでも言いたげです。

こちらはというと、息を切らしながら後を追うばかり。

「いや、元気なのはありがたいんだけどね……」と苦笑いするのが毎朝のお決まり。

でも、そんなぶーちゃんの姿を見ていると、不思議と心が軽くなるんです。

――階段を駆け上がるたびに、歳を重ねてもなお前向きでいられることを、彼は体現しているのかもしれません。

プレート皿 ワンプレート皿 高取焼 高取焼き

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[ イーオロシー ] 国産 甚兵衛はんの平湯葉

オーサワジャパン 音戸ちりめん【ハヤシ食品工業】

ユウキ ラヨン・ナンプラー

中村食品産業 感動の未粉つぶ片栗粉 200g 2袋セット

白松 ヒマラヤピンク岩塩500g

自然農法梅干【紀和の里梅】<つぶれ> 500g ※無農薬無化学肥料栽培・伝統製法

キッコーマン 特選丸大豆醤油 1.8Lペット

福咲新堂 特選だし 完全無添加 高級あご入り だし粉末 国産素材 カルシウム EPA DHA オメガ3脂肪酸 (200, 和風だし)

味源 オーツ麦ご飯

干しシイタケ[ イーオロシー ] 中国産 椎茸 小丸 足切 どんこ (150g)

山高味噌 ヤマタカ 匠御膳 天然醸造みそ

布海苔と青茄子の朝ごはんレシピ|ソムリエが提案する献立とワインのペアリング

🥢 今日の献立

●布海苔とワカメの味噌汁

● 青茄子のステーキ(オイスターソースと生姜ダレ)

● 豆腐とマッシュルームのトリュフサラダ(味噌トリュフドレッシング)

●布海苔ときゅうりのおかか和え(ポン酢胡麻油ソース)

●パクチーと低温調理鶏胸肉(大葉と豆板醤ドレッシング)

●オーツ麦ごはん

✍️ 今日のエッセイ

おはようございます。

本日の朝ごはんは、海の香りと野菜の旨味、そして少しの洋風アレンジを加えた献立になりました。

布海苔とワカメの味噌汁は、磯の香りがやさしく立ち上がり、体の奥に染み渡ります。

そして青茄子のステーキ。片栗粉をまとわせて焼き、中はトロトロに仕上げました。オイスターソースと生姜のタレで、まるで肉料理のような満足感です。

豆腐とマッシュルームを使ったサラダには、自家製の味噌トリュフドレッシングを。味噌のコクとトリュフの香りが重なり、和と洋の境界を軽やかに越えていきます。

布海苔ときゅうりのおかか和えは、ポン酢と胡麻油でまとめて、爽やかさと香ばしさを同時に味わえる小鉢に。

さらに低温調理した鶏胸肉には、パクチーを添え、大葉と豆板醤のドレッシングを。爽やかさとスパイシーさのコントラストが、朝の眠気を吹き飛ばしてくれます。

オーツ麦ごはんのぷちぷちした食感は、全体の味をしっかりと受け止め、食卓に落ち着きを与えてくれました。

🍳 レシピ

1. 青茄子のステーキ(オイスターソースと生姜ダレ)

材料(2人分)

青茄子 … 1本 片栗粉 … 適量 ごま油 … 大さじ1 オイスターソース … 大さじ1 生姜すりおろし … 小さじ1 醤油 … 小さじ1 白ごま … 適量

作り方

青茄子を1cm厚に輪切りし、片栗粉をまぶす。 フライパンにごま油を熱し、両面をこんがり焼く。 オイスターソース・生姜・醤油を混ぜたタレを回しかける。 仕上げに白ごまを散らす。

2. 豆腐とマッシュルームのトリュフサラダ

材料(2人分)

ケンちゃん豆腐 … 150g(水切り) マッシュルーム … 5個(薄切り) 味噌 … 小さじ1 オリーブオイル … 大さじ1 レモン汁 … 小さじ1 トリュフオイル … 数滴 カカオニブ&トリュフ(お好みで) … 小さじ1

作り方

豆腐のまわりに、スライスしたマッシュルームを並べる。 味噌・オリーブオイル・レモン汁・トリュフオイルを混ぜドレッシングに。 材料を和え、仕上げにカカオニブと削ったトリュフを散らす。

3. 布海苔ときゅうりのおかか和え

材料(2人分)

布海苔(乾燥を戻したもの) … 30g きゅうり … 1本(輪切り) 鰹節 … ひとつかみ ポン酢 … 大さじ1 ごま油 … 小さじ1

作り方

きゅうりを塩もみし、さっと水で流す。 戻した布海苔ときゅうりを合わせ、ポン酢とごま油で和える。 鰹節を加えて軽く混ぜる。

4. パクチーと低温調理鶏胸肉の大葉・豆板醤ドレッシング

材料(2人分)

鶏胸肉 … 1枚(低温調理済み、ほぐす) パクチー … ひと束(みじん切り) 大葉 … 4枚(刻む) 豆板醤 … 小さじ1/2 醤油 … 小さじ2 ごま油 … 小さじ1

作り方

ボウルに鶏胸肉とパクチーを盛る。 大葉・豆板醤・醤油・ごま油を合わせてドレッシングを作る。 上からかけて和える。

🍷 ソムリエのひとこと

今朝の献立は、出汁・発酵・香味野菜が重なり合う和洋折衷。

そこに寄り添うのは、やはり軽やかで旨味のあるワインです。

🌸 おすすめワインリスト

1. グリューナー・フェルトリーナー(オーストリア)このワインショップソムリエで見る

青りんごや白胡椒のニュアンスが特徴。

👉 パクチーや豆板醤のスパイシーさと調和し、布海苔のミネラル感にも寄り添います。

2.シャブリ(フランス・ブルゴーニュ) シャブリをワインショップソムリエで見る

ミネラル感と引き締まった酸。

👉 青茄子のとろりとした食感やオイスターソースのコクを爽やかにリセット。

3. ピノ・ノワール(冷涼産地)おすすめのピノノワールをAmazonで見る

軽やかで赤系果実のチャーミングさがあるタイプ。

👉 鶏胸肉の優しい旨味や布海苔のおかか和えと好相性。

※冷やし気味(14℃程度)で出すとより朝の食卓に合います。

4.シャトー・メルシャン 椀子ロゼ(日本) このワインを京橋ワインショップで見る(日本)

ほんのり色づいたロゼは、優しい果実感と和食に合う旨味。

👉 マッシュルーム+トリュフの香りに寄り添いつつ、サラダや布海苔にも幅広く対応。

🌸 まとめ

布海苔の磯の香り、青茄子のとろける食感、トリュフの香り、パクチーの爽快さ。

朝ごはんは、ただお腹を満たす時間ではなく、日常の中に小さな祝祭を見つける時間。

そこにワインをほんの一杯添えるだけで、食卓はさらに豊かに広がります。

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海藻本舗の三重県産・天然布海苔

シェフズチョイス オーガニックロー【カカオニブ】 有機JAS USDA ACO 非加熱 RAW製法 クリオロ種ブレンド

四川豆板醤 500g 鉄人 陳建一御愛用品 トウバンジャン 本格中華調味料

TruffleHunter -黒トリュフオイル

ユウキ食品 オイスターソース(国産かきのかきエキス使用)

内堀醸造 美濃特選味付ぽん酢 360ml ぽん酢 ゆず すだち 一番だし かつお節 利尻昆布 国産 調味料

JOYL ごま油 好きの 純正ごま油 ( ゴマ油 100% 捨てやすい 紙容器 )

鹿児島県 枕崎産 極上 荒本節 使用 花 かつお

~アサイーボウルの朝ごはん~

🥣今日の献立

アサイーボウル

✍️ 今日のエッセイ

おはようございます。

本日の朝食は、少し趣向を変えて「アサイーボウル」。

アサイーピュレにヨーグルトを合わせ、その上にはシャインマスカット、ブルーベリー、キウイ、バナナ。彩りも栄養も豊かに並べました。仕上げにカカオニブとクラッシュナッツ、ココナッツファインをひとつかみ。見た目にも楽しい一皿です。

「朝からこんなに盛りだくさんで大丈夫?」と聞かれそうですが、実際に口にすると不思議と重たさは感じません。フルーツの酸味と甘み、ヨーグルトの爽やかさ、そしてカカオのビターなアクセント。どれもがバランスよく重なり、むしろ一日のエンジンをかけてくれるようです。

ソムリエとしての視点で一言。アサイーボウルはワインでいえば、まるでロゼのような存在。果実味と軽やかさがありながら、ナッツやカカオニブの苦味が、後味に奥行きを加えます。朝にいただくにはこれ以上ないマリアージュ。

朝ごはんは「ただ食べる」時間ではなく、心と体を調律する時間。

カラフルな果実が並んだ器を前にすると、少しだけ背筋が伸びる気がします。

今日も一日の始まりに、小さな祝祭を。

そんな気持ちを込めて、スプーンを手に取りました。

🥣 アサイーボウルのレシピ

材料(1人分)

アサイーピュレ … 100g(冷凍の無糖タイプがおすすめ)

ヨーグルト … 大さじ3(プレーン)

・シャインマスカット … 5粒(半分にカット)

ブルーベリー … 10粒ほど キウイ … 1/2個(スライス)

・バナナ … 1/2本(スライス)

カカオニブ … 小さじ1

クラッシュナッツ(アーモンドやクルミなど) … 大さじ1

ココナッツファイン … 小さじ1

作り方

ベースを作る アサイーピュレを室温で少し柔らかくし、ヨーグルトと混ぜ合わせる。器に流し入れる。 フルーツをトッピング シャインマスカット、ブルーベリー、キウイ、バナナを彩りよく並べる。 仕上げ カカオニブ、クラッシュナッツ、ココナッツファインを散らす。

ポイント

アサイーピュレは無糖タイプを使うとフルーツの甘さが際立つ。甘さが欲しい場合はハチミツを小さじ1加えてもOK。 トッピングは旬の果物でアレンジ自由。苺やマンゴーでも美味しい。 ナッツやカカオニブが「食感」と「大人っぽい苦味」を加えてくれる。 器は白や木目のボウルを使うと、色のコントラストが映えて写真映え◎。

🍷ソムリエのひとこと

今朝のアサイーボウルにペアリングワイン

「朝からワインなんて…」と心の中でつぶやいた方、きっと少なくないはずです。

でも安心してください。ここでご紹介するのは、どれも軽やかで果実感のある、アサイーボウルと寄り添えるワインたちです。

🌸 おすすめワインリスト

1. プロヴァンスの辛口ロゼ

シャトー・ミニュティ “M” ロゼ(フランス/プロヴァンス)  ストロベリーや柑橘の香り。フルーツの彩りと響き合い、朝に飲んでも重さを感じない爽快感。

2. 微発泡の甘口白

モスカート・ダスティ(イタリア/ピエモンテ)  やさしい泡と低アルコール。カカオニブやナッツのほろ苦さを包み込む、デザート感覚の一杯。

3. 日本のスパークリング

高畠ワイナリー 嘉スパークリング デラウェア(山形)  デラウェアの自然な甘酸っぱさ。シャインマスカットやブルーベリーとの相性が抜群。

4. フルーティーな白

アルザス ゲヴュルツトラミネール(フランス/アルザス)  ライチやトロピカルフルーツの香り。アサイーピュレやキウイの酸味と合わせると、南国リゾート気分に。

🌸 まとめ

アサイーボウルは、見た目にも華やかで、食べるだけで背筋が伸びるような朝ごはん。

そこに軽やかなワインをほんの一杯添えると、朝が少しだけ「特別な物語」になります。

ソムリエとしては、日常にそんな遊び心を加えていただけたら嬉しいです。